展覧会
開催終了
2022年12月10日(土)-2023年2月5日(日)
湘南を描く 入江観展

1922(大正11)年創立の歴史ある美術公募団体・春陽会を舞台に活躍し、国内を代表する洋画家・入江観(1935- 茅ヶ崎市在住)の展覧会を開催します。入江は東京藝術大学在学中からフランスの画家、ポール・セザンヌに傾倒し、1962(昭和37)年にフランス政府給費留学生として渡仏、モーリス・ブリアンションに学びながら、ヨーロッパ絵画におけるコンポジションの重要性を体得しました。帰国後、一時期スランプに陥りましたが、やがてセザンヌの影響を離れ、日本の風景を題材に、独自の透明感をたたえた画風を確立して現在も描き続けています。にじみ出る叙情性をバランスよくコントロールして表現される絵画世界は、故郷の日光や長年暮らす茅ヶ崎という現実の風景をもとにしながら、いつしか画家の内面性を伴った理想の風景に昇華されているようです。
本展覧会では、近年制作された作品と、茅ヶ崎市美術館や個人が所蔵する入江作品のなかから、湘南を描いた代表作を中心に展示します。静謐にして清澄な絵画空間をご堪能ください。


上画像:《突堤の人々》2018年 油彩・キャンバス 個人蔵

《松林とえぼし岩》 2021年 油彩・キャンバス 個人蔵
《ダイヴィング》 1977年 油彩・キャンバス 茅ヶ崎市美術館蔵
会期2022年12月10日(土)-2023年2月5日(日)
休館日月曜日(ただし1月9日は開館)、12月29日(木)-1月3日(火)、1月10日(火)
開館時間10:00-17:00(入館は16:30まで)
料金一般700(600)円 大学生500(400)円 市内在住65歳以上350(250)円
※高校生以下、障がい者およびその介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金
会場茅ヶ崎市美術館 展示室1・2・3
主催公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団

※ご来館の際は、感染症対策へのご協力をお願いいたします。詳しくはこちらをご覧ください。

関連イベント

対談「入江観の絵画と人生」
入江観氏と当館館長が、入江観の作品について対談します。
出演:入江観(画家)、小川稔(茅ヶ崎市美術館館長)
日時:2022年12月11日(日) 14:00-(約90分)
会場:美術館エントランス
料金:無料(申込不要)※椅子席(40席)のみ要事前申込(先着順)。11月12日(土)より、電話または受付にて開館時間に申し込みください。

アーティストトーク
入江観氏が自身の作品について解説します。
出演:入江観(画家)
日時:2023年1月8日(日) 14:00-(約60分)
会場:美術館展示室
料金:無料(要観覧券/申込不要)

ワークショップ「松の木を描く」
自分の好きな画材を持参して美術館の周囲に生えている松の木を描いた後、講評会を行います。
講師:入江観(画家)
日時:2023年1月21日(土) 14:00-16:00頃
会場:美術館2階アトリエ、美術館周辺
対象:小学生以上(小学生3年生以下は保護者同伴)
定員:16名(申込制/先着順)
料金:700円
持物:好きな画材
申込:12月10日(土)10:00より、電話または美術館受付にて開館時間内にお申し込みください。

ギャラリートーク
担当学芸員による作品解説。
日時:2022年12月18日(日)、2023年1月15日(日)  各日14:00-(約60分)
会場:美術館展示室
担当:月本寿彦(当館学芸員)
料金:無料(要観覧券/申込不要)