昨夏に「インクルーシブ(社会包摂)」をテーマの1つとして開催した展覧会「美術館まで(から)つづく道」が、このたび『障害者の生涯学習支援活動に係る文部科学大臣表彰奨励賞』を受賞しました。
昨年の『神奈川バリアフリー街づくり賞』につづいての賞になります。
展覧会では、インクルーシブデザイン(*)の手法を用いて、聴覚障害者、視覚障害者、盲導犬ユーザー、車椅子ユーザー、幼児、ベビーカーユーザー、アーティスト、研究者等が一緒に美術館周辺の道を歩くフィールドワークを行いました。
その経験をもとに、アーティスト、研究者らが視覚、聴覚、触覚、嗅覚から感じる新たな作品を創作し展示しました。
来館者からは「美しい体験が、バリアそのものを融解させた」「今、生きている日常や何気ない風景もアートになるのだと気づいた」という感想をいただき、各方面の方々からも高い注目を集めました。
展覧会のドキュメント(記録集)は受付にて無料で配布しております。どんな取り組みだったのかお手にとってぜひご覧ください。
なお、本展に出展された視覚、触覚、聴覚、嗅覚から感じるMATHRAX(マスラックス)〔久世祥三+坂本茉里子〕さんの作品《うつしおみ》が、11月14日(土)から美術館エントランスにて再展示されます!!
詳細は、こちらご覧ください↓
神奈川県ともいきアートサポート事業 茅ヶ崎市美術館×茅ヶ崎養護学校
「ふれて すすむ まえへ -音と光と香りとともに-」展
*インクルーシブデザイン
高齢者、障害者、外国人など、多様な人々を新しい物事を創り出すプロセスの最初から巻き込むことで、従来の思い込みを打ち破り、新たな発想力を引き出す手段として近年注目されているデザイン手法。
夏の企画展「美術館まで(から)つづく道」
アーティストや研究者が、聴覚障害者、小さな子、視覚障害者&盲導犬、車椅子ユーザーとともに茅ヶ崎市美術館を拠点に一道を歩いた体験をもとに、視覚、聴覚、触覚、嗅覚から感じる作品を作り上げた展覧会。