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企画展

美術館まで(から)つづく道

 

どの道すすむ?


行こう 行こう 美術館までつづく道

迷うことをいとわず たっぷりの時間をもって

進もう 進もう 美術館からつづく道

 

当館のまわりは、昔からの細い道が入り組んでいるため、「道に迷いやすい」と言われることがあります。
しかし、当館も参加する*MULPA(マルパ)というプロジェクトにおいて、ある弱視の方が、この複雑な美術館までの道のりを“むしろ迷路のように楽しんだ”といったのです。このことをきっかけに、私たちは次の試みをスタートさせました。当館周辺のエリアが抱える、道が複雑で分かりにくいという要素を、異なる認識、価値観から捉えることができないだろうか?そのヒントを探るべく、障害者やマイノリティと位置づけられることの多い人たちと取り組む*インクルーシブデザインの手法を用いたフィールドワークを、2018年から2019年にかけて連続的に行いました。
本展では、フィールドワークに参加した表現者が、実際に茅ヶ崎を歩いた体験をもとに創作し、視覚、聴覚、触覚、嗅覚などあらゆる感覚を用いて鑑賞する新たな作品を展開します。また、当館所蔵品の中から萬鐵五郎、小山敬三らによる茅ヶ崎を描いた作品も展示し、異なる時代を生きた表現者のイメージが交錯する場とします。本展を通して、障害者やマイノリティをめぐる「助ける側」「助けられる側」という二者の関係性に揺さぶりをかけるとともに、障害の有無を超え、誰もが一人一人異なる感覚を持ちながら生きる「感覚特性者」であるという観点から、違いを認め合い、ともに歩むことを楽しみその価値を捉え直す機会となることを目指します。

 

*インクルーシブデザイン
高齢者、障害者、外国人など多様な人々を、プロセスの最初から巻き込むデザイン手法。

MALUPA.jpgマルパとは
(公財)かながわ国際交流財団の呼びかけにより、2016年より立ち上がったプラットフォーム型のアートプロジェクト。多様な人々・団体とつながりながら、定住外国人や障害のある方々の美術館へのアクセシビリティーを高めることが意識されている。
http://www.kifjp.org/mulpa/

 

 

会 期 2019年7月14日(日) ~9月1日(日)
休館日 月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)
開館時間 10:00~18:00(入館は17:30まで
観覧料 一般600(500)円、大学生500(400)円 ※(  )内は20名以上の団体料金
※小学生以下、中学生、高校生、障害者およびその介護者は無料。市内在住65歳以上の方は無料。
会 場 茅ヶ崎市美術館 展示室1・2・3
主 催 公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団
協 賛 ホルベイン画材株式会社
協 力 公益財団法人かながわ国際交流財団、株式会社インクルーシブデザイン・ソリューションズ
株式会社資生堂、高砂香料工業株式会社、神戸芸術工科大学デジタルクリエイションラボ
MULPA:Museum UnLearning Program for All/みんなで“まなびほぐす”美術館―社会を包む教育普及事業―
助 成 公益財団法人 花王 芸術・科学財団


■お車でお越しの方へ…
Googleマップでルート検索をすると、裏道の車が通れない道に案内されます。目的地を「茅ヶ崎市美術館駐車場」で検索ください。
■道に作品はございません。あらかじめご了承ください。 

 

茅ヶ崎の道のフィールドワークをもとにした五感に働きかける新作を展開

出品作家:原良介、MATHRAX〔久世祥三+坂本茉里子〕、稲場香織、金箱淳一+原田智弘、アーサー・ファン

土手の上で.jpg うつしおみ.jpg 

道の香りパレット.jpg 音鈴.jpg 茅ヶ崎散歩記録細胞.jpg


上段左から、《土手の上で》 原良介 / 《うつしおみ》 MATHRAX〔久世祥三+坂本茉里子〕
下段左から、《道の香りパレット》 稲場香織 / 《音鈴》 金箱淳一+原田智弘+西岡克浩 / 《茅ヶ崎散歩記憶細胞》 アーサー・ファン


 

特別出品

蜂飼耳(詩人)

 

 

収蔵作家

 出品作家:萬鐵五郎、小山敬三、三橋兄弟治、岡本喜久司

06_湘南海岸(晩夏).jpg5_1286-海浜祭日.jpg07_水浴.jpg5_1187「原別荘」.jpg

左から、《湘南海岸(晩夏)》 岡本喜久司 1984年 油彩・キャンバス / 《海浜祭日》 小山敬三 1932年 油彩・キャンバス
《水浴》 萬鐵五郎 1921年 紙本墨画 / 《原別荘》 三橋兄弟治 不詳 ペン画

 

 

新作 表現者(アーティスト)

金箱淳一 (メディアアーティスト/神戸芸術工科大学助教)

原田智弘 (音空間デザイナー/ソラソレ堂) 

原 良介 (画家)

稲場香織 (資生堂グローバルイノベーションセンター 香料開発グループ研究員)

MATHRAX〔久世祥三+坂本茉里子〕(テクニカルアドバイザー、グラフィックデザイナー)

アーサー・ファン (美術家/理化学研究所脳神経科学研究センター研究員)


作品制作協力者

西岡克浩 (美術と手話プロジェクト代表/特性:聴覚障害)

原 そよ (2才の子/特性:子ども)、原 美帆 (母親/特性:ベビーカーユーザー)

小倉慶子 (盲導犬ユーザー/特性:視覚特性者) 、リルハ  オグラ (盲導犬)

和久井真糸 (エーラスダンロス症候群患者会/車椅子ユーザー)

 

インクルーシブデザイン・ファシリテーター

鎌倉丘星 (インクルーシブデザイン・ソリューションズ/特性:視覚・呼吸不全・車椅子ユーザー)

  

フィールドワーク協力者

和田みさ(美術と手話プロジェクト/手話通訳)、市川節子(美術と手話プロジェクト/手話通訳)、
町田倫子(NPO法人日本視覚障害者セーリング協会)、安原理恵(会社員/特性:視覚)、
平尾菜美(表現者)、香川賢志(写真家)、金 明哲(映像撮影)、湘南工科大学

 

 

関連イベント  共催:(公財)かながわ国際交流財団

申込制のイベントは、7月14日(日) 10時より、美術館受付または電話・FAXにてお申し込みください(開館時間内)
TEL.0467-88-1177  FAX.0467-88-1201

 
■アーティストトーク

内容 アーティストが自身の作品について解説します。
日時 7月28日(日) 13:00~14:00 アーサー・ファン
    8月11日(日) 10:30~11:30 金箱淳一+原田智弘
    8月24日(土) 14:00~15:00 原良介
    8月25日(日) 10:30~11:30 稲場香織+MATHRAX〔久世祥三+坂本茉里子〕
会場 展示室
料金 無料(要観覧券/事前申込不要) ※手話通訳を必要とされる方はご連絡ください

 

■フィールドツアー 「作品の道を歩く」 ※申込制 

内容 作品の原点となったフィールドワークの道をアーティストとともに歩きます。
日時 7月28日(日) 14:30~16:00
講師 アーサー・ファン
会場 アトリエ及び屋外
定員 10名(申込制/先着順)
料金 無料

 

■ 美術と手話「手話で楽しむ鑑賞ツアー」 ※申込制 

内容 聞こえる人、聞こえない人、聞こえにくい人、みんなで楽しむ鑑賞ツアー。
日時 8月4日(日) 15:00~17:00
講師 美術と手話プロジェクト
会場 展示室
対象 小学生以上(小学生3年生以下は保護者同伴)
定員 10名(申込制/先着順)
料金 無料(要観覧券)

 

■シンポジウム「フィールドワークからの作品制作」(手話通訳付き)

内容 アーティストと作品制作協力者が一堂に会し、今回のプロジェクトについて語ります。
日時 8月10日(土) 14:00~16:00
会場 エントランスホール
席数 約30席(事前申込不要)
料金 無料

 

■フィールドワークショップ 「みちの音を摘み取る」 ※申込制

内容 茅ヶ崎の道を歩きながら、作品を使って音を集めるツアーを行ったあと、それぞれの音を実際の会場に展示します。
日時 8月11日(日) 14:00~16:00
講師 金箱淳一+原田智弘
会場 アトリエ及び屋外
対象 小学生以上(小学生3年生以下は保護者同伴)
定員 10名(申込制/先着順)
料金 無料

 

■ 電子工作ワークショップ 「キツネも歩けば光る・奏でる」 ※申込制 

内容 電子部品をはんだ付けして、キツネの電子基板アクセサリーを組み立てます。
日時 8月25日(日) 15:00~17:00
講師 MATHRAX〔久世祥三+坂本茉里子〕
会場 アトリエ
対象 小学生以上(小学生3年生以下は保護者同伴)
定員 10名(申込制/先着順)
料金 1,000円

 

■ キュレータートーク

内容 担当学芸員が展覧会について解説します。
日時 ①7月31日(水) 11:00~12:00 ②8月31日(土) 14:00~15:00
担当 藤川悠(当館学芸員)
会場 展示室
料金 無料(要観覧券/事前申込不要) ※視覚に障害のある方もご相談ください

 

 

『言葉の地図』-茅ヶ崎駅から美術館まで-


駅の改札を出て左手(南口)へ真っすぐ進み、突き当たりのエレベーターで1階へ

地上にでたら、車道を左にみながら36歩ほど直進し、左に横断歩道を見つけましょう

渡った先には、黄色のひさしがあるくすりやさん

その角を左に曲がると高砂通りです

牛肉店、やきとり屋、イタリア料理店のそれぞれ3つの角と

大きな看板を真ん中に、左右にのびる分かれ道

それら全ての左を選ぶことなく、右を進みます

途中、歩道が白線に変わりますが、それに沿って歩きましょう

旅館からの短い横断歩道を渡っていると、ここからが海の風

図書館を過ぎて、塀や生垣がつづくのが高砂緑地

その先にみえるのが茅ヶ崎市美術館の看板

門柱の松籟荘に招かれて、そっと中へ入ってみれば

ようこそ緑そよぐ小道へ

さあ、のぼった先が美術館です

 

作:小倉慶子(盲導犬ユーザー)

 

実施したフィールドワークについて

当館が立地するエリアは細い道が入り組み、迷いやすいことで知られています。ある弱視の男性が2017年の夏に開催したMULPAのフォーラムで、当館までの分かりにくいといわれる道程を“迷路のように楽しんだ”という発言をしたことをきっかけに、これまでハード面で語られることの多かったアクセス問題に新たな切り口から取り組む“インクルーシブデザインの手法を活用したフィールドワーク”をスタートさせました。

※フィールドワークの様子は当館HPのブログで紹介しています。

・2018.2.25 研修会「インクルーシブデザイン×デザイン思考を美術に活用する方法」 (1)
・2018.2.25 フィールドワーク①「聴覚の感覚特性者と歩く道」 (1) (2)
・2018.3.25 フィールドワーク②「小さな感覚特性者と歩く道」 (1) (2)
・2018.6.10 フィールドワーク③「視覚感覚特性者と盲導犬と歩く道」 (1) (2)
・2018.7.29 フィールドワーク④「車椅子ユーザーの感覚特性者と歩く道」 (1) (2)
 

 

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