企画展
 
 
 
企画展
 


 

       村越襄 祈りのデザイン:蓮華幻相

    
 
「蓮華幻相 往生要集」(1988年)より
 
「蓮華幻相 往生要集」(1988年)より

戦後日本のグラフィックデザイン界に重要な足跡を残した村越 襄むらこし じょう(1925−1996)の没後初の回顧展を開催いたします。
 それまで手描きであった広告宣伝物の主体が写真へと変化するに伴い、印刷物全体の構成を統括するアートディレクターのしごとに注目が集まります。1960年代、写真家たちと協働する彼等の役割はますます重視されることになりましたが、単に情報を効率よく伝達するのにとどまらず、時代の先をよむ眼や、新しい美の基準を提案することも新時代のアートディレクターたちに期待されました。
 広告制作を専門に行う会社の草分けであるライトパブリシテイの創立に参画した村越は、同時に日本宣伝美術会やグラフィック集団で実験的な活動にかかわり、またこの時期アートディレクター・亀倉雄策の下、1964年東京オリンピックのポスター(スタートダッシュと競泳バタフライを題材とした2点)を写真家・早崎 治と共に担当したことでよく知られています。躍動する身体、力強くシンプルな構成は戦後の復興から未曾有の発展に向かう日本社会を象徴的に示すものでしたが、実は、その背後に村越が西洋の宗教画にインスピレーションを得た「祈りのデザイン」の動機が隠されていました。
 商業デザイン界で活動した村越は晩年、5年の歳月をかけ、日本への古典回帰ともいうべき作品《蓮華幻相》れんかげんそうの制作に取り組みました。《蓮華幻相》シリーズは写真家・鈴木 薫による蓮の写真に『往生要集』や『般若心経』に基づき、金銀箔や顔料により加工を施したユニークな作品で、現代の装飾経ともいうべきものですがそこには初期から一貫する村越の「祈り」への思いがこめられています。
 村越のデザイン観と手法は次世代の若いクリエイターたちに大きな影響を与えました。今回の展覧会では東京での《蓮華幻相》展を24年ぶりに再現し、あわせてデザイナー・村越の軌跡を初期ポスターなどによりご紹介いたします。

    
 
「蓮華幻相 般若心教」(1988年)より
 
「蓮華幻相 般若心教」(1988年)より
 
「蓮華幻相 般若心教」(1988年)より
 
「蓮華幻相 般若心教」(1988年)より
 
「蓮華幻相 般若心経」(1988年)より


会 期
2012年12月9日(日)〜2013年2月24日(日)
休館日
毎週月曜日[ただし12月24日、1月14日、2月11日は開館]、
12月25日(火)、26日(水)、28日(金)〜1月3日(木)、15日(火)、
16日(水)、2月12日(火)、13日(水)
開館時間

10:00〜17:00(入館は16:30まで)

観覧料

一般300円(250円) 大学生200円(150円)
高校生以下、市内在住65歳以上の方・障害者およびその介護者は無料
( )内は20名以上の団体料金

主 催
財団法人 茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団
 
 会期中の催し物
 
関連展示
  鈴木薫 作品展「蓮の肖像」
日 時 = 2012年12月9日(日)〜2013年2月24日(日)
会 場 = 茅ヶ崎市美術館 展示室3
その他 = 観覧無料

ミニコンサート
  「インド音楽と舞踊」
日 時 = 2012年12月9日(日) 14:00〜
出 演 = ユキ(カタックダンス)、新井剛(シタール/バイオリン)、
      池田絢子(タブラ)
会 場 = 茅ヶ崎市美術館 エントランスホール
その他 = 鑑賞無料

記念座談会
  「村越襄 人と仕事」
日 時 = 2013年2月3日(日) 14:00〜15:30 
出 演 = 浅葉克己(アートディレクター)、
      和田誠(イラストレーター・エッセイスト・映画監督)
会 場 = 茅ヶ崎市美術館 エントランスホール 
その他 = 聴講無料

ギャラリートーク[1] (展示作品解説)
 

日 時 = 2013年1月12日(土) 14:00〜 
解 説 = 小川 稔(当館長)
会 場 = 茅ヶ崎市美術館 展示室1
その他 = 参加無料(要観覧券)


ギャラリートーク[2] (展示作品解説)
  日 時 = 2013年2月9日(土) 14:00〜 
解 説 = 鈴木 薫(写真家)、小川 稔
会 場 = 茅ヶ崎市美術館 展示室1
その他 = 参加無料(要観覧券)

ワークショップ 【中止となりました】
  「箔を使ったカード作り」
日 時 = 2012年12月16日(日)