
かつて茅ヶ崎に居住した美術評論家・𠮷田耕三(1915-2013)の陶磁器コレクションの中から、北大路魯山人(1883-1959)を中心とした陶芸家の作品約80点を初めて大規模に公開いたします。
𠮷田耕三は義父である速水御舟(1894-1935)から絵画を、魯山人や小山冨士夫(1900-1975)などからやきものの薫陶を受け、東京国立近代美術館開館初期の研究員として長く活躍しました。美術館では展覧会に携わる一方、若手工芸作家の発掘にも熱心だったことで知られています。研究者・収集家として、ときには自らも作陶し、絵も嗜んでいた𠮷田ならではの視線で手元に置かれたコレクションは、その多くが日常に用いられる器でした。
美食家として知られる魯山人は食べ物にふさわしい器の作陶を試みて研究を重ね、独自の世界観を持った唯一無二の作品を制作してきました。古陶を下地としながらも、自由かつ豊かな発想で生み出された器は見る人を虜にさせます。また、𠮷田が定年前の最後に回顧展を担当した濱田庄司(1894-1978)や、伝統的な益子焼にオリジナリティあふれるモダンデザインを取り入れた加守田章二(1933-1983)など、コレクションは魅力的な作品群にあふれています。日々の暮らしで用いられ、食卓を彩った器の数々をどうぞお楽しみください。
画像:北大路魯山人「色絵糸巻文角皿」1950年




*高砂緑地内「松籟庵」にて撮影
※所蔵は全て𠮷田耕三コレクション
会期 | 2025年6月17日(火)-8月24日(日) |
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休館日 | 月曜日(7月21日、8月11日は開館)、7月22日(火)、8月12日(火) |
開館時間 | 10:00-17:00(入館は16:30まで) |
料金 | 一般1000(900)円 大学生800(700)円 市内在住65歳以上500(400)円 ※高校生以下、障がい者およびその介護者は無料 ※( )内は20名以上の団体料金 |
会場 | 茅ヶ崎市美術館 |
主催 | 公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団 |
関連イベント
対談1 「うつわを集める楽しみ、みる楽しみ」
講師:荒川 正明(本展監修者、学習院大学教授)×黒田 耕治(しぶや黒田陶苑)
日時:2025年6月22日(日) 14:00-15:30
会場:松籟庵(高砂緑地内)
定員:15名(事前申込制/先着順)
料金:1,000円(お菓子つき)
※6月1日(日)10:00より、電話(0467-88-1177)または美術館受付にて開館時間内にお申し込みください。定員に達し次第、受け付けを終了します。
対談2 「うつわを愛した𠮷田の素顔」
講師:野田 秀恵(𠮷田耕三の弟子)×小川 稔(当館館長)
日時:2025年6月28日(土) 14:00-15:00
会場:当館エントランスホール
定員:50名(事前申込不要)
料金:無料
キュレータートーク
日時:2025年7月12日(土)、8月10日(日) 各日14:00-14:50
会場:美術館展示室
担当:小澤由季(本展担当学芸員)
料金:無料(要観覧券/申込不要)
【先生向け】文化芸術教育プログラム
先生のためのプログラムを実施します。美術館訪問や鑑賞授業のヒントにご活用ください。
対象:保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学教員、学童スタッフの皆様
・先生たちのための10日間
子どもたちとともに過ごす先生たちを、美術館の展覧会にご招待。美術館で開催される展覧会の最初の約10日間、無料で鑑賞していただけます。様々な切り口で開催される茅ヶ崎市美術館の展覧会の魅力を体感していただき、児童・生徒との会話にご活用ください。
夏の期間︰2025年6月17日(火)~6月29日(日)
※所属が分かるものを受付にて提示(例:職員証、名刺等) ※期間は休館日を除く
・先生応援ギャラリーツアー
講師:荒川 正明(本展監修者、学習院大学教授)、森谷 美保(東京工芸大学教授)
日時:2025年8月23日(土) 14時~16時
会場:美術館2階アトリエと展示室
定員:10名(事前申込制/先着順)
料金:無料
申込:電話(0467-88-1177)または美術館受付にて開館時間内にお申し込みください。定員に達し次第、受け付けを終了します。
前売り券販売中
本展の前売り券を販売しております。
販売場所:茅ヶ崎市美術館受付、茅ヶ崎市民文化会館1階窓口(※5月3日より販売開始)
一 般 1000円
大学生 800円
市内在住65歳以上 500円
※ご購入後のチケットの払い戻し・再発行はできません。 予めご了承ください。
※大学生、市内65歳以上の方は、購入時・当日にも身分証明書をご持参ください。
※6月9日~6月16日は当館が臨時休館のため、茅ヶ崎市民文化会館でお買い求めください。