展覧会
開催終了
2023年12月16日(土)-2024年2月25日(日)
小さな版画のやりとり-斎藤昌三コレクションの蔵書票と榛の会の年賀状

このたび、茅ヶ崎市美術館では小さな版画の展覧会を開催いたします。第一部では、紙の宝石ともいわれる「蔵書票」を展示します。本の所有者を示すために書物の見返しに貼り付ける小さな紙で、愛好家たちのあいだでは、自身のものを制作するだけでなく、交換したり、集めたりして、楽しまれています。今回は茅ヶ崎市立図書館の協力のもと、「蔵書票」の魅力を国内でいち早く広めた書物研究家・斎藤昌三(1887-1961)のコレクションから、その一部を紹介します。第二部では、童画家であった武井武雄(1894-1983)が中心となり、恩地孝四郎、駒井哲郎、棟方志功、関野凖一郎など、錚々たる版画家を含む総勢161名が参加した年賀状交換グループ「榛(はん)の会」の年賀状を展示します。手のひらにのるほどの紙に収められた小さな版画世界を、どうぞお楽しみください。

上画像(左上から)、恩地孝四郎、前川千帆、馬渕聖、馬渕聖、旭正秀、板祐生、恩地孝四郎、板祐生、稻垣稔次郎、旭正秀、板祐生、佐藤米太郎、前田政雄、稻垣稔次郎

画像(左から)、恩地孝四郎「第14回 榛の会」年賀状(1948年) / 武井吉太郎 「第14回 榛の会」年賀状(1948年)

会期2023年12月16日(土)-2024年2月25日(日)
休館日月曜日(ただし1月8日、2月12日は開館)、12月29日(金)-1月3日(水)、1月9日(火)、2月13日(火)
開館時間10:00-17:00(入館は16:30まで)
料金一般400(300)円 大学生200(100)円 市内在住65歳以上200(150)円 高校生以下無料 ※障がい者およびその介護者は無料。( )内は20名以上の団体料金
会場茅ヶ崎市美術館 展示室1
主催公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団
協力茅ヶ崎市立図書館、トップアート鎌倉

同時開催

小さな展示「西平幸太のゆかいなもの」
会期:2023年12月16日(土) -2024年2月25日(日)
開館時間:10:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし1月8日、2月12日は開館)、12月29日(金)-1月3日(水)、1月9日(火)、2月13日(火)
会場:茅ヶ崎市美術館 エントランスホール、図書コーナー
料金:無料
主催:公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団

〈西平幸太プロフィール〉
2012年 東京造形大学大学院修了
2013-16年 同大学助手
2018-21年 同大学非常勤講師
現在、アトリエニトホ主宰。自宅のアトリエや美術館で、手漉き和紙/製本/版画/シルクスクリーンなどの様々なワークショップを開催

関連イベント

コレクションするミニ版画のワークショップ
内容:合羽刷(ステンシル)による小さな版画づくり。
講師:西平幸太(版画家)
日時:2024年1月7日(日) ①10:30-12:30 ②14:00-16:00
会場:美術館2階アトリエ
対象:高校生以上
定員:各回16名(申込制/先着順)
料金:一般1,000円、高校生500円
持物:エプロン(もしくは汚れても良い服装)
申込:2023年12月16日(土) 10:00より、電話または美術館受付にて開館時間内にお申し込みください。

キュレータートーク
担当学芸員による作品解説。
日時:2024年1月11日(木)、2月3日(土) 各日14:00-(約40分)
会場:美術館展示室
担当:藤川悠(当館学芸員)
料金:無料(要観覧券/申込不要)

【先生向け】文化芸術教育プログラム
先生たちのための10日間
子どもたちとともに過ごす先生たちを、美術館の展覧会にご招待。美術館で開催される展覧会の最初の10日間、無料で鑑賞していただけます。様々な切り口で開催される茅ヶ崎市美術館の展覧会の魅力を体感していただき、児童・生徒との会話にご活用ください。
対象︰保育園、幼稚園、小、中、高、大学の教員、学童スタッフの皆様
冬の期間︰2023年12月16日(土)-12月27日(水)
※所属が分かるものを受付にて提示(例:職員証、名刺等) ※期間は休館日を除く

先生応援ギャラリーツアー
美術館教育専門のエデュケーターによる先生たちに向けた鑑賞プログラムと座談会。美術館訪問や鑑賞授業のヒントにご活用ください。
講師:齊藤佳代(エデュケーター/鑑賞ファシリテーター)
日時:2024年1月27日(土) 13:30-15:30
会場:美術館2階アトリエと展示室
対象:保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学の教員、学童スタッフの皆様
定員:10名(申込制/先着順)
料金:無料(要観覧券)

〈齊藤佳代プロフィール〉
東京国立近代美術館工芸館勤務後、フリーランスとしてアーツ前橋、横浜美術館、東京都写真美術館など、数々の美術館の教育普及事業に携わり、鑑賞ボランティアの育成にも取り組む。