展覧会
開催終了
2003年4月26日(土)-6月11日(水)
奔放自在 田澤茂の絵画世界

田澤茂(たざわしげる)は民話や神話をモチーフとした作品、故郷・津軽の風土に根ざした土着性の強い作品、神々や仏様の群像、そして鬼や妖怪たちが所狭しと描きこまれた「百鬼夜行」や「魑魅魍魎」などの作品により現代洋画壇で独自の地位を占めています。
1925(大正14)年に青森県南津軽郡田舎館村に生まれた田澤は、鉱山などでの肉体労働のかたわら絵画制作を始めます。軍隊生活を経て1948(昭和23)年まで炭坑で働き、同年藤沢市辻堂に居を移し現在に至っています。そこで子供の絵画教室を始め、自身の制作活動も再開した彼は、1953(昭和28)年に猪熊弦一郎門下となり、秋には新制作協会展に初入選を果たします。こうして画家としてのスタートを切ったのちは、同協会への発表を中心に、個展やグループ展、コンクール展などに活躍の場を広げ、1967(昭和42)年には新制作協会の会員となっています。また、マチエールにパラフィン(蝋)を用いたり、油絵具とフェルトペンの併用、さらに近年では油彩画の制作と並行して麻紙に墨を用いての制作をおこなうなど、技法面においても常に意欲的に取組みつづけています。田澤 茂の絵画には、彼特有のユーモアとバイタリティが注ぎこまれ、見る者を和ませ、元気を出させる力があります。
本展では代表作を含む約40点の油彩画を中心に、水墨画や初期の水彩スケッチなどをあわせた約60点の作品を展示、テーマも技法もまさに「奔放自在」な田澤茂の絵画世界を紹介します。

《百鬼夜行》
会期2003年4月26日(土)-6月11日(水)
休館日月曜日(だたし5月5日は開館)、4月30日(水)、5月6日(火)、7日(水)、8日(木)
開館時間10:00-18:00(入館は17:30まで)
料金一般300円(200円) 大学生100円(70円) 高校生以下無料
※市内在住65歳以上、市内在住の障がい者およびその介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金
会場茅ヶ崎市美術館 展示室
主催財団法人茅ヶ崎市文化振興財団