展覧会
開催終了
2003年9月23日(火・祝)-11月9日(日)
岡崎市美術館収蔵作品展
ゆかりのまち提携20周年記念

茅ヶ崎市と岡崎市とは、「ゆかりのまち」提携を行っています。これは、両市が大岡裁きで有名な江戸町奉行、大岡越前守忠相に所縁ある地であることを縁とし、様々な分野における交流を通して相互のまちの発展を図ることを目的に、1983(昭和58)年7月1日に結ばれました。
三河武士のなかでも武功の誉れ高い家柄であった大岡家は、徳川家康の関東移封に伴い、1591(天正19)年相模国高座郡堤村(現茅ヶ崎市堤)に知行地を与えられこの地に住まうようになりました。やがて、分家に生まれ大曲村(現寒川町大曲)領主となった忠相が、とりわけ8代将軍吉宗の治世に示した数々の業績、享保の改革を支えたその功を認められ、72歳の時に三河国額田郡西大平(現岡崎市大平町)に陣屋をおいて譜代大名となりました。そして良き主であった吉宗公の臨終を看取って後に自らもその生涯を閉じ、大岡家の菩提寺である堤の浄見寺に今も眠っています。茅ヶ崎市では忠相の遺徳を偲んで毎年大岡越前祭が行われ、墓前法要や越前行列などの催しが開催されています。本年はゆかりのまち提携20周年にあたり、この記念の年に、茅ヶ崎市美術館と岡崎市美術館では収蔵作品の交換展示を行うことになりました。7月から8月にかけては岡崎市美術館で、そして9月から11月にかけては茅ヶ崎市美術館で、それぞれ収蔵作品のなかから厳選して出品します。愛知県のほぼ中央部に位置する岡崎市は、三河高原に連なる丘陵地と矢作川・乙川流域に広がる岡崎平野とからなる環境に恵まれた美しい街で、徳川家康の生誕地としても知られています。豊かな伝統文化と歴史を有し、数多くの優れた芸術家を育んできた岡崎には、岡崎市美術館をはじめ岡崎市美術博物館、おかざき世界子ども美術博物館などの文化施設が揃い、芸術文化発信の拠点となっています。
本展では、岡崎市美術館のコレクションから藤井達吉(1881-1964)、山本鼎(1882-1946)、平岩三陽(1893-1982)、北川民次(1894-1989)、和田青雨(1895-1982)、村山槐多(1896-1919)、中村正義(1924-1977)など、岡崎ゆかりの作家33名の作品70数点を展示、紹介します。

会期2003年9月23日(火・祝)-11月9日(日)
休館日月曜日(10月13日、11月3日は開館)、9月24日(水)、10月14日(火)、15日(水)、11月4日(火)、5日(水)
開館時間10:00-18:00(入館は17:30まで)
料金一般300円(200円) 大学生100円(70円) 高校生以下無料
※市内在住65歳以上、市内在住の障がい者およびその介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金
会場茅ヶ崎市美術館 展示室
主催財団法人茅ヶ崎市文化振興財団、茅ヶ崎市、岡崎市美術館

関連イベント

特別講座「近代日本の工芸」
日時:2003年9月28日(日) 14:00-15:30
会場:美術館展示室3
講師:樋田豊次郎(京都工芸繊維大学美術工芸資料館助教授)
定員:40名(申込制/先着順)
料金:無料
申込:9月23日(火・祝)10:00より、美術館にて受付。

ミニコンサート「フランスへの憧れ、日本の魅力」
日時:2003年10月5日(日) 14:00-
会場:美術館エントランスホール
出演:花田和加子(ヴァイオリン)、片岡詩乃(ハープ)
料金:無料(申込不要)

ギャラリートーク
日時:2003年10月19日(日) 14:00-
会場:美術館展示室
料金:無料(要観覧券/申込不要)

【その他の催事】
特別講座「小津安二郎監督の芸術 生誕100年にちなんで」
日時:2003年11月2日(日) 14:00-15:30 
会場:美術館展示室3
講師:大場正敏(東京国立近代美術館フィルムセンター主幹)
定員:40名(申込制/先着順)
料金:無料
申込:9月23日(火・祝)10:00より、美術館にて受付。