展覧会
開催終了
2005年1月25日(火)-2月27日(日)
人と自然の表情 -茅ヶ崎ゆかりの写真家たち-

このたび茅ヶ崎市美術館では、茅ヶ崎ゆかりの写真家たちに注目し、岸哲男、伊藤洋三、相澤實、島尾伸三の4名の作品による、当館初の写真展を開催します。当地で日々を過ごした彼らの写真はしかしまさに四人四様、それぞれにまったく異なる作品世界を展開します。
本展は、これらの希有な写真家たちの高度な技術、そして人間性と探求心によって生み出された写真表現の豊かさを、計145点の作品によって紹介するものです。

岸哲男《天の香具山》
島尾伸三《生活》
会期2005年1月25日(火)-2月27日(日)
休館日月曜日、2月15日(火)
開館時間10:00-17:00(入館は16:30まで)
料金一般300円(200円) 大学生100円(70円) 高校生以下無料
※市内在住65歳以上、市内在住の障がい者およびその介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金
会場茅ヶ崎市美術館 展示室
主催財団法人茅ヶ崎市文化振興財団

4名の作家

岸哲男(きしてつお 1909-2002)
1936年に毎日新聞社に入社、のち『カメラ毎日』編集長、『国宝』委員会事務局長等を務めた岸哲男は、飛鳥、近江など万葉集の歌の故地を求めて各地を巡り、万葉の風土としての風景を撮り続けました。本展では写真集『萬葉山河』に収められた作品を主に、後年取り組んだ武蔵野のシリーズを加えて、その長きにわたる万葉行脚の足跡の一端を紹介します。

伊藤洋三(いとうようぞう 1917-2004)
1937年頃から雲の写真、科学写真を志すようになり、時々刻々と変化し移ろい行く雲の表情を追いました。その写真は高い学術的価値を有し、また身近な自然の生み出す一瞬の造形の驚くべき美しさを私たちに教えてくれます。あくまで写真家として対象に向かいながらも、雲に対する豊かな知識、果てることのない探求心は並ならぬものでした。

相澤實(あいざわみのる 1944-)
1995年に国画会会員となり、以後同会を中心に活動する相澤は、光と影の濃淡で姿形、空気を伝える白黒写真の表現にこだわり、またあえてフラッシュを用いずやわらかな自然光を利用して、数多の著名人の肖像を撮影しています。本展では主に人間国宝、映画監督のシリーズを出品、その作品からは道を極めた人々の個性、内面までもが伝わってくるようです。

島尾伸三(しまおしんぞう 1948-)
家族、日常、生活。静かに、止め処なく流れていく日々の1シーンを温かな視点で切り取る島尾の作品は、清新でありながら何処かノスタルジックな雰囲気を感じさせます。また作家・島尾敏雄、島尾ミホを両親に持ち、自らも写真家であると同時に文筆家として小説、エッセイ、紀行文など幅広いジャンルで活躍、写真作品のみならず高い評価を得ています。

関連イベント

特別講座「写真と郷土」
日時:2005年1月30日(日) 14:00-15:30
会場:美術館展示室3
講師:金子隆一(写真評論家)
定員:約40名(申込制/先着順)
料金:無料
申込:1月25日(火)10:00より、電話または美術館にて受付。

ミニコンサート「日本の四季 ~ヴァイオリン&フルートの響き~」
日時:2005年2月11日(金・祝) 14:00-
会場:美術館エントランスホール
出演:岡田乃野子(ヴァイオリン)、岡田梨里子(フルート)
料金:無料(申込不要/先着順)

関連展覧会「茅ヶ崎(ふるさと)の表情 ~茅ヶ崎ゆかりの写真家たち~」
茅ヶ崎市立図書館にて開催。詳しくは同図書館までお問い合せください。(Tel. 0467-87-1001)