展覧会
開催終了
2004年4月6日(火)-5月9日(日)
版による表現 木版画さまざま

わが国における版の利用には長い歴史があります。現在に伝わる遺物をみると「百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)」は年代の判明している印刷物としては世界最古(764年)といわれていますし、経文(文字)ばかりではなく図像をあらわしたものでは仏像の胎内に納められた木版による摺仏(しゅうぶつ)なども平安時代のものが遺されています。また江戸時代に爆発的な人気を博した浮世絵版画は日本の絵師の才能と、木版技術の技量の優秀さを海外にまで知らしめたことでも有名です。
本展では、葛飾北斎などの江戸時代後期の版本を皮切りに、明治期の雑誌口絵や岸田劉生原画・伊上凡骨の彫りになる装幀図案、大正にはじまる「新版画」、そして自画自刻自摺の姿勢を基本とする創作版画の系統に属する作家による作品を展示し、わが国の近代木版画史のなかで生まれたさまざまな様式・技法などを紹介します。

馬渕聖《山の郵便局》 1951年
会期2004年4月6日(火)-5月9日(日)
休館日月曜日(ただし5月3日は開館)、4月30日(金)、5月6日(木)、7日(金)
開館時間10:00-18:00(入館は17:30まで)
料金一般300円(200円) 大学生100円(70円) 高校生以下無料
※市内在住65歳以上、市内在住の障がい者およびその介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金
会場茅ヶ崎市美術館 展示室
主催財団法人茅ヶ崎市文化振興財団

関連イベント

特別講座「創作版画の展開」
日時:2004年4月18日(日) 14:00-15:30
会場:美術館展示室3
講師:瀬尾典昭(渋谷区立松濤美術館主任学芸員)
定員:40名(申込不要/先着順)
料金:無料

ワークショップ「木版画体験教室」
日時:2004年4月25日(日) 14:00-16:00
会場:美術館2階アトリエ
講師:馬淵晃(版画家・太平洋美術協会会員)
定員:20名(申込制/先着順)
料金:無料
申込:4月6日(火)10:00より、美術館または電話にて受付。

ギャラリートーク
日時:2004年5月1日(土) 14:00- 
会場:美術館展示室1・2
料金:無料(要観覧券/申込不要)