展覧会
開催終了
2005年9月19日(月・祝)-11月6日(日)
在外作家 森 光子・中村真木の現在(いま) -形とかたち -
ちがさきアートNOW

茅ヶ崎市美術館では、茅ヶ崎にゆかりのある作家や作品を中心に活動を行っています。なかでも「ちがさきアートNOW」は、茅ヶ崎および茅ヶ崎近隣にゆかりのある若手作家、もしくは「現代」の美術表現を探求し創造し続ける作家達の活動を、市民をはじめ広く紹介するものです。
「ちがさきアートNOW」と題した展覧会はこのたびで3回目。今回は、活動の拠点を海外に置いて活躍している二人の女性作家に注目しました。森光子(もりみつこ 1944-)はフランス・パリ、中村真木(なかむらまき 1947-)はイタリア・カラーラを制作活動の中心の場とし、彼の地は勿論のこと、その他のヨーロッパの国々やアメリカ、そして日本と、世界を舞台に活躍しています。二人は、日本においてはともに茅ヶ崎在住です。森光子の作品では主に円・三角・四角・五角形など幾何学的な「形」の表現が探求され、面と線、形と色といった、絵画を構成する最も基本的な要素が、作家の洗練された感覚のもとに種々の形体を与えられ、表れます。シェイプトキャンバス(描かれた内容によってキャンバスの外形が決まる)やネオンを用いた作品、版画など、その表現方法は様々です。
そして、カラーラをはじめ、作品に合わせて厳選される世界各地で採石された大理石は、中村真木の手により、石という素材の持つ硬質な輝きはそのままに、何処か有機的、生命体的な「かたち」を持った彫刻作品へと生まれ変わります。それは、その純粋に美しい形状とともに、時に神話や哲学を感じさせ、また時に現代社会へと強いメッセージを発信します。
このたびは9月19日(月・祝)から展示室1にて森光子作品を計31点、10月1日(土)から展示室2,3にて中村真木作品を計12点展示、在外作家二人の活動を紹介します。

森光子「Cercle et angle, bleu-円と角、青」2001(左)
「Cercle et angle, jaune-円と角、黄」2001(右)
中村真木「Passaggio-形の中を歩く」1996
会期森光子(展示室1):2005年9月19日(月・祝)-11月6日(日)
中村真木(展示室2・3):2005年10月1日(土)-11月6日(日)
休館日月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、21日(水)、27日(火)、10月11日(火)、12日(水)、11月4日(金)
開館時間10:00-18:00(入館は17:30まで)
料金一般300円(200円) 大学生100円(70円) 高校生以下無料
※市内在住65歳以上、市内在住の障がい者およびその介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金
※会期中、森光子作品のみの展示となる9月に観覧された方は、同じチケットで10月以降にもう一度観覧できます
会場茅ヶ崎市美術館 展示室
主催財団法人茅ヶ崎市文化振興財団

関連イベント

特別講座「現代美術における伝統と革新 -森光子と中村真木」
日時:2005年10月9日(日) 14:00-15:30
会場:美術館エントランスホール
講師:本江邦夫(多摩美術大学教授・府中市美術館館長)
定員:40名(申込不要/先着順)
料金:無料

ミニコンサート「現代の音のカタチ -洋と和の融合
日時:2005年10月16日(日) 14:00-
会場:美術館エントランスホール
出演:臼井麻意子(ヴィブラフォン)、滝沢ミナコ(フルート)、てみ(琴)他
料金:無料(申込不要/先着順)

パフォーマンス「Passaggio -形の中を歩く」
中村真木氏の大理石の作品「Passaggio -形の中を歩く」を叩いて音を出すパフォーマンスです。同日14時より開催のギャラリートークに続き行います。
日時:2005年10月30日(日) 14:30-
会場:美術館展示室2
出演:臼井麻意子、工藤悠(パーカッション)他
料金:無料(要観覧券/申込不要)

ギャラリートーク
日時:2005年10月30日(日) 14:00- 
会場:美術館展示室
料金:無料(要観覧券/申込不要)