展覧会
開催終了
2008年4月20日(日)-6月15日(日)
肥沼守展~漂泊者の夢~
ちがさきアートNOW

茅ヶ崎市美術館では開館以来、当地域に在住する気鋭の芸術家の活動を紹介する企画展〈ちがさきアートNOW〉を随時おこなってきました。今回は市内在住の国画会絵画部会員・肥沼 守の作品による「肥沼 守展~漂泊者の夢~」を開催いたします。
肥沼守(こいぬままもる)は1968(昭和43)年、神奈川県川崎市に生まれました。多摩美術大学美術学部油画専攻在学中は宮崎進氏や今井信吾氏の指導をうけました。卒業とともに養護学校の美術教師となり、その教務と並行して夜間は第二部(現・造形表現学部)研究生として母校に通い油彩画の制作をつづけていましたが、1995(平成7)年、三野哲二氏による集中講義によりフレスコを知ります。大学在学中の1990(平成2)年から上野の森美術館大賞展への入選をはたしていた肥沼は、フレスコに移行したのちも同展をはじめとするコンクール展や国展での入選をかさね、個展やグループ展など積極的に作品発表をつづけています。2000(平成12)年には第74回国展に入選した《航海譚~キドラ島~》が国画賞を受賞し、国画会絵画部の準会員に推挙されたのにつづき、かわさき市美術展では《通りぬける人》が最優秀賞・市長賞を受賞しました。また、第40回神奈川県美術展2004(平成16)年にて《航海譚~ファントム・ペイン氏の旅~》が準大賞を受賞。そして《航海譚~ダイダラボッチを見た日~》を出品した2006(平成18)年の第80回国展において絵画部会員に推挙されるなど、近年ますます肥沼の研鑽の成果は注目をあつめ、高い評価があたえられています。
今回の展示では、初期作品から本展のために描かれた最近作までの絵画作品と、作画と並行して制作をつづけている立体作品をあわせて展示。独自の身体表現と画面構成、どこか不思議な雰囲気をただよわせる肥沼守の世界を紹介します。

《航海譚~Festa~》 2006年 フレスコ・ストラッポ 個人蔵
会期2008年4月20日(日)-6月15日(日)
休館日月曜日(ただし5月5日は開館)、4月30日(水)、5月7日(水)-9日(金)、13日(火)
開館時間10:00-18:00(入館は17:30まで)
料金一般300円(250円) 大学生200円(150円) 高校生以下無料
※市内在住65歳以上、市内在住の障がい者およびその介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金
会場茅ヶ崎市美術館 展示室
主催財団法人茅ヶ崎市文化振興財団

関連イベント

ミュージアムトーク
作者による展示作品解説。
日時:2008年5月3日(土) 14:00-
会場:美術館展示室1・2
講師:肥沼守
料金:無料(要観覧券/申込不要)

レクチャートーク「肥沼守の世界をさぐる」
日時:2008年5月10日(土) 14:00-15:30
会場:美術館地階 展示室3
講師:武田厚(美術評論家/多摩美術大学客員教授)vs 肥沼守
定員:40名(申込制/先着順)
料金:無料
申込:4月20日(日)10:00より、美術館または電話にて受付。

ワークショップ「描いてみる フレスコ画」
日時:2008年5月24日(土) 13:30-17:30
会場:美術館2階アトリエ
講師:肥沼守
対象:中学生以上
定員:16名(申込制/先着順)
料金:1,000円
申込:来館または往復はがきにワークショップ名・氏名・住所・電話番号・年齢(学年)を記入のうえ美術館まで郵送(来館の場合は返信用はがき持参ください) 申込期間:4月20日(日)-5月10日(土) ※申込者多数の場合は抽選

ミニコンサート「ライア・古楽器のしらべ~長谷川郁夫演奏会」
日時:2008年5月31日(土) 14:00-
会場:美術館エントランスホール
出演 : 長谷川郁夫(ライア奏者・ギタリスト)
料金:無料(申込不要)

ギャラリートーク
日時:2008年6月8日(日) 14:00- 
会場:美術館展示室1・2
料金:無料(要観覧券/申込不要)