展覧会
開催終了
2009年1月24日(土)-3月8日(日)
日本近代洋画への道-山岡コレクションを中心に-

わが国における小型ディーゼルエンジン開発のパイオニアである故・山岡孫吉氏(1888-1962)のもとで収蔵されていた幕末から明治期にかけての日本洋画を中心とする作品群は、研究者の間でながらく〈幻のコレクション〉とされていました。2001年、その貴重な作品群を散逸させることなく、また、ひろく一般に公開されることを望んだ山岡孫吉氏の御子息である山岡淳男氏(ヤンマー株式会社代表取締役会長)により〈山岡コレクション〉として笠間日動美術館におさめられました。
本展は、おもに〈山岡コレクション〉のなかから、西洋画の表現方法をいちはやく摂取しようとした江戸時代末期の画人たちの作品にはじまり、幕末から明治初期に来日した欧米人たちに学び、影響を受けた高橋由一をはじめとする日本洋画の開拓者たちによる作品、ついで各種の画塾や1876年に開設された工部美術学校で画技を学んだ画家、さらにヨーロッパなどに留学してアカデミックな技法を身につけた画家、あたらしい美術の潮流に触れて帰国した画家たちの作品約70点を展示します。これらの作品をとおして、あたらしい絵画技法の習得にかけた先人の労苦や、表現の展開とその成果をあらためて認識していただくことができると思います。同時にこの展覧会が、時の流れのなかで現在では絵画史の表舞台に登場することがなくなってしまった画家たちの存在や、彼らが真摯なおもいをこめて描いた作品をみいだす機会となれば幸いです。

五姓田 義松《人形の着物》1883年
会期2009年1月24日(土)-3月8日(日)
休館日月曜日、2月12日(木)
開館時間10:00-17:00(入館は16:30まで)
料金一般500円(400円) 大学生300円(250円) 高校生以下無料
※市内在住65歳以上、市内在住の障がい者およびその介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金
会場茅ヶ崎市美術館 展示室
主催財団法人茅ヶ崎市文化振興財団
協力財団法人日動美術財団

※会期中、一部作品の展示替えを行います。

関連イベント

特別講座「日本近代洋画について」
日時:2009年2月21日(土) 14:00-15:30
会場:美術館地階 展示室3
講師:田中淳(東京文化財研究所企画情報部長)
定員:40名(申込制/先着順)
料金:無料
申込:1月24日(土)10:00より、美術館または電話にて受付。

ワークショップ「人物クロッキー」
短時間でモデルのポーズを変えながら描きます。
日時:2009年2月7日(土) 10:30-12:30
会場:美術館2階アトリエ
講師:忠隈宏子(水彩連盟会員)
定員:20名(申込制/先着順)
料金:900円
申込:1月24日(土)10:00より、美術館または電話にて受付。

ミニコンサート「チェロを身近に・アフタヌーンコンサート」
日時:2009年3月8日(日) 14:00-
会場:美術館エントランスホール
出演:藤村俊介(NHK交響楽団 チェロ奏者)他
料金:無料(申込不要)
協賛:国際ソロプチミスト茅ヶ崎

ギャラリートーク
日時:2009年2月1日(日)、3月1日(日) 各日14:00- 
会場:美術館展示室1・2
料金:無料(要観覧券/申込不要)