展覧会
開催終了
2014年9月7日(日)-11月3日(月・祝)
明治を歩く-湘南と武蔵野 府中市美術館コレクションを中心に

2014年、茅ヶ崎市美術館では近代日本の風景画の展開をテーマとして、春季には明治期の東京を風景木版画により残した夭折の絵師・井上安治に焦点をあてた展覧会をおこないました。本展は、春季に続く秋季の企画展です。

明治に入り鉄道や街道が整備されると人々はより気軽に旅ができるようになり、画家たちにとって身近な風景も描く対象になりました。洋画教師・フォンタネージ(1818-1882)のもとで学んだ小山正太郎(1857-1916)は画塾・不同舎を率い、生徒たちは新たに開発された東京郊外や遠方を旅し新鮮なまなざしで風景をとらえ「道路山水」と呼ばれる写生画(道路を中心に据え両側の樹木や家屋で遠近感を示す作品)を残しました。不同舎とも関わりがある小説家・国木田独歩(1871-1908)の『武蔵野』(1898)に代表されるように、画家だけでなく文学者の間でも素朴な自然にロマンを見いだす新しい表現が生まれてきました。独歩がその短い生涯を閉じた「東洋一のサナトリウム」南湖院がある湘南・茅ヶ崎もまた明治以降新たに開発された郊外です。別荘地、保養地として有名になった茅ヶ崎には「オッペケペー節」や新派劇の創作者で知られる川上音二郎(1864-1911)や画家・萬鐵五郎(1885-1927)をはじめ多くの芸術家が移り住みました。本展では優れた日本近代洋画をコレクションする府中市美術館のご協力のもと、それまで名所絵的に描かれることが多かった江戸(東京)の風景画の主題が明治以降どのように変化したのかをたどるとともに、不同舎の代表的な画家・鹿子木孟郎(1874-1941)の「道路山水」を通して彼らが追求した美意識を紹介します。また茅ヶ崎ゆかりの国木田独歩や川上音二郎らの関わりを交えながら萬鐵五郎らによる茅ヶ崎や周辺の風景画を展示します。およそ130点の作品により明治の洋画家や文学者が歩いて目にした光景を、本展のキャラクター「IPPOくん」のナビゲートにより私たちも旅してみましょう。

吉田博 《府中》 制作年不詳 府中市美術館蔵
会期2014年9月7日(日)-11月3日(月・祝)
休館日9月8日(月)、16日(火)、17日(水)、22日(月)、24日(水)、29日(月)、10月6日(月)、14日(火)、15日(水)、20日(月)、27日(月)
開館時間10:00-18:00(入館は17:30まで)
料金一般500円(400円) 大学生300円(250円) 高校生以下無料
※市内在住65歳以上、市内在住の障がい者およびその介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金
会場茅ヶ崎市美術館 展示室1・2
主催公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団
協力府中市美術館

関連イベント

申込制のイベントは、2014年9月7日(日)より、美術館受付または電話にて開館時間内にお申し込みください。


ゲストトーク「描かれた武蔵野」
日時  2014年9月14日(土)14:00-
会場  美術館展示室1・2
講師  志賀秀孝(府中市美術館学芸係長)
料金  無料(要観覧券/申込不要)


ミニコンサート明治に響いたケルトの調べ スコットランドやアイルランドのメロディー」
日時  2014年9月15日(月・祝)14:00-
会場  美術館 エントランスホール
演奏  大竹奏(フィドル)、松里俊明(ファゴット)
料金  無料
席数  約50席(申込不要)


実技講座風景画を描く ~湘南と武蔵野~」
風景画についての技法説明をはじめ、茅ヶ崎市美術館と府中市美術館の周辺の風景を描きます。原良介氏による3原色の絵の具のみで描くちょっと変わった作品に仕上げます。
日時  2014年9月21日(日)、28日(日)、10月12日(日) 各日13:00-16:00(全3回)
会場  1・2日目 茅ヶ崎市美術館 アトリエ、高砂緑地ほか
    3日目 府中市美術館(住所:東京都府中市浅間町 1-3)
講師  原良介(美術家)
対象  小学生以上(小学生は保護者同伴でお願いします)
料金  1,000円(3回分)
定員  16名(申込制/先着順)
持物  スケッチブック(B4サイズ程度のもの)、筆


記念講演会「近代文学における風景の発見-永井荷風を中心に」
日時  2014年10月5日(日)14:00-15:30
会場  美術館エントランスホール
講師  川本三郎(評論家)
料金  無料
席数  約50席(申込不要)


造形ワークショップ「組紐体験講座 ~湘南の風景の色を組む~」
丸台を使って湘南の海をイメージした組紐のストラップ制作と、組紐の色についてのお話しをします。
日時  2014年10月10日(金)13:00-15:30
会場  美術館2階アトリエ
講師  道明三保子(文化学園大学名誉教授)
料金  1,000円
定員  20名(申込制/先着順)


0歳からの家族鑑賞会 赤ちゃんと「絵の旅へ」
赤ちゃんとそのご家族のための鑑賞会。明治の洋画家や文学者が歩いて目にして描いた茅ヶ崎と武蔵野の風景画を、赤ちゃんと一緒に旅するように巡ります。「お子さん・作品・ご家族」のコミュニケーションについて講師がガイドいたします。お気軽にご参加ください。
日時  2014年①10月18日(土)14:00-15:00 ②10月21日(火)10:30-11:30
会場  美術館展示室、2階アトリエ
講師  冨田めぐみ(アートケアひろば会長)
対象  0歳以上①おもに園児・小学生とその保護者 ②おもに未就園児とその保護者
料金  無料(ただし、保護者は観覧券が必要)
定員  各回30名(申込制/先着順)


ギャラリートーク
展覧会担当学芸員が会場を巡り、展示作品を解説します。
日時  2014年10月13日(月・祝)、26日(日)、11月1日(土)各日14:00-
会場  美術館展示室1・2
料金  無料(要観覧券/申込不要)