展覧会
開催終了
2016年4月3日(日)-6月5日(日)
マティスが認めた日本人画家 -歿後20年- 青山義雄展
「この男は色彩を持っている」

南仏・ニースの画廊に預けられていた日本人画家の作品を目にした一人の巨匠が発した称賛の言葉です。巨匠の名は20世紀を代表する偉大な芸術家、アンリ・マティス。そして日本人画家は滞仏6年目となる青山義雄(あおやまよしお 1894-1996)。1926年の冬から春にかけての出来事でした。これを伝え聞いた青山は同年の春先、先方を煩わせることに躊躇しつつもマティスを訪問し、師弟の交わりが始まりました。師は青山が既に持っている色彩を大切にするように言い、手を回せば裏側に 届くようなデッサンをするよう繰り返し説いたといいます。 以降、二人の親交は1954年のマティスの死まで続きました。
青山義雄歿後20年にあたり、最晩年の10年を過ごした茅ヶ崎の地で開催する今回の展覧会では、《田園の裸の人々》(1931年)をはじめとする初期作品のほか、全国の青山作品コレクターが愛蔵する珠玉の名品を中心に約70点を展示、その大部分が初公開の作品となります。 会場を見渡せば、マティスが絶賛した「色彩」が晩年に至るまで色あせることなく画面の中にみずみずしく息づいていることがわかります。 巨匠マティスに見いだされ、その薫陶を受けてきらめくような作品を生みだし続けた青山義雄の芸術世界をご堪能ください。

《バラのアーチ 》 1989年 油彩・キャンバス 個人蔵
《ヴェニス夕景》 1992年 油彩・キャンバス 個人蔵
会期2016年4月3日(日)-6月5日(日)
休館日月曜日、5月6日(金)
開館時間10:00-18:00(入館は17:30まで)
料金一般500円(300円) 大学生300円(250円) 高校生以下無料
※市内在住65歳以上、市内在住の障がい者およびその介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金
会場茅ヶ崎市美術館 展示室1・2・3
主催公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団
後援日本経済新聞横浜支局

関連イベント

ミニライブ「クミコミニライブ」
日時:2016年4月23日(土) 13:00-14:00
会場:美術館エントランスホール
出演:クミコ(歌手)
席数:約50席(先着順)
料金:無料(申込不要/当日12:00より会場にて整理券を配布します)

0歳からの家族鑑賞会「いろどりさんぽ」
赤ちゃんとご家族のための鑑賞会。「こども・作品・家族」のコミュニケーションをガイドします。 
日時:2016年 ①4月29日(金・祝) ②5月13日(金) 各日10:30-11:30
会場:美術館展示室、2階アトリエ
講師:冨田めぐみ(NPO 赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会代表理事)
対象:①0歳以上(おもに園児・小学生)とその保護者 ②0歳以上(おもに未就学児)とその保護者
定員:各回30名(申込制/先着順)
料金:無料(ただし、保護者は観覧券が必要です)
申込:4月3日(日) 10:00より、電話または美術館受付にて開館時間内にお申し込みください。

朗読とコレクターによる座談会青山義雄をめぐって
日時:2016年5月7日(土) 13:00-14:30
会場:美術館エントランスホール
出演:五大路子、ジュリア・ヨング(法政大学教授)、古川純子(聖心女子大学教授)
席数:約50席(先着順)
料金:無料(申込不要/当日12:00より会場にて整理券を配布します)

ギャラリートーク
展覧会担当学芸員が会場を巡り、展示作品を解説します。
日時:2016年5月3日(火・祝)、5月15日(日)、5月27日(金) 各日14:00-15:00
会場:美術館展示室
料金:無料(要観覧券/申込不要)