じぶんのまわりを　ぐるりと　みわたして。
何がある？何が見える？何が聞こえる？

美術館って、静かに じーっと作品を見るところ。
そうだけど、でも、それだけじゃない。

この展覧会では、ながめて、かいで、ふれて、きいて。
耳、目、鼻、手、じぶんのからだの色々なところをつかって 感じることが大切。

めいっぱい美術館で過ごしたあとは
もう一度、じぶんのまわりを　ぐるりと　みわたして。

何を見る？何を聞く？何を感じる？

夏の展覧会では、一昨年より「じぶん」をテーマに人間が生まれ成長していく過程を取り入れた、3年間にわたる企画展を構成しました。平成26年度は「自分」をテーマに、自分の身体や記憶を楽しむ「じぶんのいっぽ」展、 平成 27年度は「自分と他者」をテーマに、人間とマシンが描く絵を展示した「正しいらくがき」展。最終章である今年は、自分を取り巻く「空間や環境」がテーマです。電子回路を用い、撫でるとオルゴールのような音を奏でる木でできた動物のオブジェを制作するMATHRAX（マスラックス）の協力のもと、視覚情報に頼ることの多い美術館という場において、触感や音、光、香りなど五感にはたらきかける作品を展開します。自分の居る空間や環境を意識し、人間の感覚の面白さを体験してみてください。

夏の福袋’14 「じぶんのいっぽ～ここから～」展　PDF

夏の福袋’15 「正しいらくがき」展　PDF

夏の福袋’16 「じぶんのまわり ー耳でながめて 目でかいで 鼻でふれて 手できいて ー 」展 　PDF

アーティストと作品について

MATHRAX（マスラックス） 〔久世祥三（くぜ しょうぞう）＋坂本茉里子（さかもと まりこ）〕
アーティストやデザイナーのためのエンジニアとして活動する久世祥三と、グラフィックデザインやサウンドインスタレーションの制作を行う坂本茉里子で結成したユニット。なでるとオルゴールのような音を奏でる木の動物のオブジェなど、電子回路を用いた光や音の作品を制作する。電気と柔らかくつきあうための電子工作ワークショップなども開催。http://mathrax.com/

出品作品「Language」
株式会社資生堂が開催した「LINK OF LIFE　さわる。ふれる。美の大実験室」展（2015）^＊において、資生堂グローバルイノベーションセンターの研究者である中西裕子氏と松本薫氏がアーティストMATHRAXとともに共同制作した作品です。
＊株式会社資生堂の研究員が中心となってクリエイティブディレクター兼デザインコーチである藤原大氏のもと、科学者、研究者、デザイナー、アーティストとつながり、今までにない発想や価値創造を提示した展覧会。

関連イベント

【鑑賞会】視覚障害者とつくる「美術鑑賞ワークショップ」
目の見える人と見えない人が一緒に、見えているものや感じていることを言葉にして伝え合いながら、美術作品を鑑賞します。
日時：2016年8月11日(木・祝) 13:00－15:00
会場：美術館2階アトリエ 、展示室
出演：視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ
対象：中学生以上（障害有無に関わらずどなたでも）
定員：14名（申込制※抽選/要観覧券）
料金：無料
ほか：電車でお越しの方で道案内を必要とする方には茅ヶ崎駅と美術館間の送迎あり
申込：電話（0467-88-1177）、FAX（0467-88-1201）または美術館受付にてお申し込みください。
受付期間：2016年7月17日(日)－8月2日(火)　※応募多数の場合は抽選とし、抽選結果を8月5日(金)までに申込者全員にお知らせします。
〈講師プロフィール〉2012年に発足し、毎月1回全国の美術館、博物館、街中などで、多様な背景を持つ人が集まり、一緒に美術鑑賞するプログラムを企画運営している団体。この「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」では、障害の有無、見え方、考え方などさまざまな違いを持った人が、さまざまな視点を持ち寄り、言葉を交わすことで一人では出会えない新しい美術の楽しみ方を発見することを目指し、誰もが気軽に美術にふれて、感じていることや印象、経験や考えを自由に語り合う、そんな美術鑑賞の場をつくっている。

【ワークショップ】心とからだと一緒に作る「じぶんの香り」
これまでの自分・今の自分・これからの自分に想像をめぐらせて。言葉や絵で表現し、体を動かし、自分にとって心地良い香りを作ります。　
日時：2016年7月30日(土) 13:00－15:00
会場：美術館2階アトリエ
講師：渕上愛子（整体師）
定員：10名（申込制/先着順）
料金：500円
申込：7月17日(日)10:00より、電話または美術館受付にて 開館時間内にお申し込みください。
〈講師プロフィール〉2012年3月に東京・目白にて「美容矯正サロンharu」を設立。「渕上整体」考案者。体の仕事に携わり16年、自身の施術を通して、体と心と魂の繫がりこそがほんとうの癒しの鍵であることを発見する。体がより自然で本来の姿でいられるための、体・心・魂の研究に明け暮れ、体に対する価値観を独自の目線で展開する新感覚の整体師。

【ワークショップ】五感をみがく「音を絵に・香りを色に」
五感を意識的に働かせると、普段気にもとめなかったものが、これまでとは違った側面があると気付き、世界が一段と広がっていきます。美術館の屋外を探索しながら体いっぱいに感じた事をアートで表現してみましょう。「自然の音に耳を澄ませそのイメージを大きな紙に描く」「草花や土などそのものを使って香りが出る色水を作る」などの制作活動を行います。
日時：2016年8月4日(木) 10:30－15:00
会場：美術館2階アトリエ
講師：佐々木枝里（ChildTree代表/イラストレーター）
対象：小学生
定員：16名（申込制/先着順）
料金：100円
持物：お弁当、水筒、敷物、タオル、必要な方は虫よけスプレー
申込：7月17日(日)10:00より、お電話または美術館受付にて開館時間内にお申し込みください。
〈講師プロフィール〉神奈川県リハビリテーションセンター事業団など福祉や保育の現場で20年勤務。日本心理療法士協会にてアートセラピーを学び、誰もがアートで自己表現を楽しめる教室ChildTree（子ども・親子クラス）、アルトコ（大人クラス）を設立。

【ワークショップ】何になる？「変身あそび！」
子どもに向けた未来の遊びをデザインしているクリエイティブスタジオPPPが変身あそびをテーマにワークショップを行います。
日時：2016年8月20日(土) ①11:00－12:00 ②14:00－15:00
会場：美術館2階アトリエ
講師：PPP（クリエイティブチーム）
対象：小学生とその保護者
定員：各回20名（申込制/先着順）
料金：1組100円
申込：7月17日(日)10:00より、電話または美術館受付にて開館時間内にお申し込みください。
〈講師プロフィール〉子どもに向けた未来の遊びをデザインしているクリエイティブスタジオ。遊びの視点から生まれるアイデアと、テクノロジーによって広がる表現を軸に、体験やコミュニケーションをデザインする。遊びには子どもも大人も、言葉や文化も越えて共有できる魅力があり、PPPはその魅力と可能性を広げ、未来を遊びによってデザインしている。http://ppp.tokyo.jp

【ゲストトーク】「香り」の美術史
日時：2016年8月21日(日) 14:00－15:00
会場：美術館2階アトリエ
出演：上村清雄（千葉大学文学部教授）、小川稔（茅ヶ崎市美術館館長）
席数：約30席（申込不要）
料金：無料
〈出演者プロフィール〉1952年兵庫県に生まれる。1978年東京芸術大学美術研究科修了、芸術学修士。1986年イタリア共和国シエナ大学美術研究科修了。1987年より2002年まで群馬県立近代美術館学芸員。2002年より千葉大学で教鞭をとる。専攻は彫刻を中心とするイタリア美術。『嗅覚のイコノグラフィア』を含む叢書「感覚のラビュリントゥス」（全6巻、2011年〜2015年、ありな書房）の監修、解説を手がける。

【ゲストトーク】「じぶんらしさ」はどこからどこまで
日時：2016年8月28日(日) 14:00－15:00
会場：美術館2階アトリエ
出演：中西裕子、松本薫（共に資生堂リサーチセンター）
席数：約30席（申込不要）
料金：無料
〈出演者プロフィール 〉
・中西裕子…2004年に（株）資生堂へ入社。スキンケア商品の処方開発研究、化粧品基剤の基礎研究を経て、現在は資生堂R&Dの戦略・企画立案の仕事に従事。
・松本薫 … 2011年に（株）資生堂へ入社。スキンケア商品の処方開発研究を経て、現在は香りの開発研究者。

アーティストトーク
日時：2016年7月24日(日) 14:00－15:00
会場：美術館展示室
出演：MATHRAX〔久世祥三＋坂本茉里子〕
料金：無料（要観覧券/申込不要）

学芸員トーク
展覧会担当学芸員が会場を巡り、展示作品を解説します。
日時：2016年①8月17日(水) ②8月27日(土)　各日14:00－15:00
会場：美術館展示室
対象：①大人向け　②子ども向け
料金：無料（要観覧券/申込不要）

美術館探検マップ
茅ヶ崎市美術館に、はじめて来てくれる子を対象にした探検マップを無料で配布します。マップを手にして美術館を探検してみよう！
日時：夏の福袋展の会期中（2016年7月17日－9月4日）
対象：幼児と保護者、小学1～4年生まで
料金：無料（ただし、保護者の方が展示室に入る場合は観覧券が必要です）
配布場所：茅ヶ崎市美術館受付
配布部数：先着500名（1人1枚）