展覧会
開催終了
2018年8月11日(土・祝)-9月2日(日)
あそび展
そうだ! この夏は作品をあそぼう!

子どもたちの夏休みの時期に合わせ、当館の所蔵する作品の中から、鮮やかな色使いの作品や、変わった素材で作られた作品、言葉あそびが散りばめられた作品など、あそび心溢れる作品をたくさん展示します。大人にとっては、ちょっと懐かしい夏休み。きっとさまざまな記憶が蘇ることでしょう。さらに、特別企画として気鋭のクリエイターによるアニメーション作品を週がわりで上映する『週がわりアニメーションシアター』を開催します。この夏は、美術館でお楽しみください!

島谷晃 《Mr.S氏のオブジェ》 制作年不詳
麦わら帽子にドローイング・アクリル
森英二 《ここから》(部分)
1992年 木彫彩色
会期2018年8月11日(土・祝)-9月2日(日)
休館日月曜日(ただし8月13日は開館)
開館時間10:00-18:00(入館は17:30まで)
料金200(150)円 大学生100(70)円
※高校生以下、市内在住65歳以上の方・市内在住の障がい者およびその介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金
会場茅ヶ崎市美術館 展示室1・2・3
主催公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団
協力東京造形大学デザイン学科アニメーション専攻領域

週がわりアニメーションについて

気鋭のクリエイターによるアニメーションを週がわりで上映します。

第1週目 上映期間:8月11日(土・祝)-8月19日(日)
テーマ:「砂であそぶ」 作家:若見ありさ (わかみ・ありさ)

上映作品
「Birth-つむぐいのち-水の中の妊婦」 2015年 (9’10”) 
若見自身が企画・総合監督を務めた出産をテーマにした、3名のアニメーション作家によるオムニバスドキュメンタリーアニメーション。その中の1編であり、自身の出産体験をもとに制作したアニメーション作品。「映文連アワード2016」優秀企画賞の受賞を始め、「西東京市民映画祭」(グランプリ)、「宮城・仙台アニメーション」(グランプリ)、「Los Angeles Documentary Fllm Festival 2016」(ベスト監督賞)など数多くの賞を受賞。

「ある日のいちにち」 2011年 (0’20”)
あいさつをテーマに、母と小さな娘の日常の1コマを描いたショートアニメーション。

「ちがさきの海」 2018年 (0’30”) 
茅ヶ崎の海辺の砂を使って、この地のシンボルである「烏帽子岩」を題材にした本展のための新作。

作家略歴
愛知県生まれ。東京都在住のアニメーション作家。主にコマ撮りという手法でサンド(砂)アニメーションを得意とし、NHKやベネッセ等のコーナーアニメーション制作の他、赤ちゃんと出産祝いのプレゼントによるコマ撮りアニメーション「blessing」は世界7カ国の映画祭で上映された。2015年には文化庁より助成を得て、出産体験談によるドキュメンタリーアニメーション「Birth-つむぐいのち-」を企画及び総合監督を務め、高い評価を得ている。また、美術館や児童館などで工作のひとつとしてアニメーションを体感できるワークショップも企画・開催している。なかでも、0歳から参加できるアニメーションワークショップは珍しく、各所で評判を呼んでいる。その他、東京造形大学特任教授、女子美術大学講師も務める。 http://arisawakami.com/



第2週目 上映期間:8月21日(火)-8月26日(日)
テーマ:「光であそぶ」 作家:トーチカ (ナガタタケシ+モンノカヅエ)

上映作品
「PiKA PiKA 2007」 2007年 (5’00”)
空中にペンライトの光を使って絵を描き、その様子をアニメーションにした代表作。

「PiKA PiKA 2011 : Sun Light Doodling Project Trailer」 2011年 (2’26”)
2011年の東日本大震災がきっかけとなり、太陽光を使って制作したアニメーション。震災後、岩手、宮城、福島でボランティア活動に参加し、エネルギー問題に疑問を抱くようになった彼らが、燦々と降り注ぐ太陽のエネルギーを使えないかと考え始動したプロジェクト。

「ReBuild」 2012年 (5’30”) 
日本各地の美しい景色の中で、鍋やボウルなどの太陽の光を反射する物を使い落書きを描く様子を心地の良い音とともに映像にした作品。

「TRACK」 2015年 (5’00”) 
宇宙の誕生から人類が火を発見するまでの進化のストーリーをペンライトで映像化した迫力のある作品。

作家略歴
1978年生まれのナガタタケシとモンノカヅエにより、1998年に発足したクリエイティブ・ユニット。長時間露光写真とストップモーションアニメーションを組み合わせた独自の実験的なアニメーション技法「PiKA PiKA(ピカピカ)」で多数の作品を発表。「第10回文化庁メディア芸術祭」(優秀賞)、「アヌシー国際アニメーション映画祭」(入選)、「オタワ国際アニメーション映画祭」(入賞)、「クレルモン・フェラン短編映画祭」(Lab Competition部門グランプリ)など、国内外で非常に高い評価を得ている。そして、各地でワークショップを開催し地域の人々と共に創り上げる作品が多いのも特徴である。その活動はアニメーションのみならず、インスタレーション等の現代美術作品を制作するなど多岐にわたっている。 https://sites.google.com/tochka.nl/index



第3週目 上映期間:8月28日(火)-9月2日(日)
テーマ:「絵であそぶ」 作家:土屋萌児 (つちや・ほうじ)

上映作品
「青春おじいさん」 2016年 (2’41”)
シンガー・ソングライター中山うりのミュージックビデオ。切り絵の手法を用い、絵が幾層にも連なるような立体感のある作品。「第20回文化庁メディア芸術祭」審査委員会推薦作品に選出された作品。

「岬に仏が降りて来て」 2015年 (3’30”)
会話の噛み合わない二人の話。一人が岬にある自宅へともう一人を招待するが、バスが岬に着いたのは夜になってからだった。自作の漫画を脚本にし制作したコミカルな会話劇作品。

「A Long Dream」 2017年 (4’25”) 
韓国の若手バンドSE SO NEON(セソニョン)のミュージックビデオ。全編切り絵で作られており、画面を行き来するカメラワークは圧巻。

「終わる瞬間」 2017年 (2’04”) 
馬喰町バンドのミュージックビデオ。人の終焉をテーマに、全編切り絵で作られ軽やか且つ感動的なストーリーを描いた本作。NHK Eテレの子ども向け番組「シャキーン!」で放映されるや否や大きな反響を呼び、子どものみならず大人まで多くの人を魅了する土屋の代表作ともいえる作品。

作家略歴
1984年東京生まれ。2004年頃より、アニメーションの制作に取り組み始める。2012年にはベルリンに渡り活動し、現在は島根県の離島を拠点に制作している。切り絵、貼り絵、ドローイングなどのアナログな手法を駆使しながら高い技術力で制作された作品は、「シネアスト・オーガニゼーション大阪」(アニメーション部門最優秀賞)、「TBS DigiCon6 Awards」(優秀賞)、「Berlin Art Prize」(ノミネート)など、国内外を問わず数々の賞を受賞。また、ミュージックビデオの制作、パフォーマンスやワークショップなども行っている。特に音楽家とのコラボレーションともいえるミュージックビデオ作品は秀逸で、歌詞のストーリーと映像のストーリーが同時進行で流れていき、見る者を不思議な世界へと惹き込んでいく。
https://vimeo.com/hojitsuchiya



関連イベント

東京造形大学デザイン学科アニメーション専攻連携プログラム 「今っぽく楽しむ“むかしあそび”ワークショップ」
日本の昔ながらのあそびをテーマにした現代版ワークショップ。アニメーション作りや、造形あそびを行います。
内容:① 動く!おどろき盤のコマ
   ② 昭和にトリップ!コマ撮りアニメーション
   ③ 飛び出せ!秘密のあぶり出しカード
   ④ くるくる!紙コップゾートロープ
   ⑤ 福笑い!切り絵キャラクターアニメーション
日時:8月11日(土・祝)、8月12日(日) 各日10:30-16:30 (最終受付16:00)
会場:美術館2階アトリエ
講師:東京造形大学デザイン学科アニメーション専攻 学生の皆さん
対象:どなたでも(未就学児は保護者同伴/申込不要)
料金:各100円 ※時間内であれば随時受け付けております。直接会場にお越しください
企画協力:若見ありさ(アニメーション作家/東京造形大学特任教授)

コラージュ体験ワークショップ 「きって・はって・ネコまみれ!」 
田口雅巳さんの作品《ネコ・コネくしょん図》を題材にしたコラージュ体験ワークショップ。小さなお子さんから大人まで一緒に可愛い図柄を切って、貼って、オリジナルの作品作りが楽しめます。
日時:会期中随時開催
会場:美術館エントランスホール
対象:どなたでも(未就学児は保護者同伴/要観覧券/申込不要)
料金:無料 ※時間内であれば会場で自由に作れます
制作:文教大学国際学部 2017年度井上由佳研究室 学生の皆さん

子どもの仕事はあそぶこと。大人の仕事はどんなこと?「美術館のお仕事トーク」
内容:① 8月19日(日) 館長のお仕事トーク
   ② 8月21日(火) 受付・監視担当のお仕事トーク 
   ③ 8月25日(土) 広報担当のお仕事トーク
   ④ 8月29日(水) 学芸員のお仕事トーク
時間:各日14:00-(30分程度)
会場:美術館エントランスホール
料金:無料(要観覧券/申込不要)

担当学芸員による展示解説「ギャラリートーク」
日時:8月18日(土) 14:00ー(1時間程度)
会場:美術館展示室
料金:無料(要観覧券/申込不要)

美術館ってどんなとこ? 「美術館探検マップ」 《限定150部》
美術館の建物を楽しむためのヒントがいっぱい詰まった、茅ヶ崎市美術館オリジナル「美術館探検マップ」を会期中配布します。

半券コレクションカード用チケットを配布!

切って、貼って、集めて、プレゼントGET
「版の美」シリーズⅠ~Ⅳと「夏の展覧会」のチケットに掲載している作品画像を切り取って集める
「半券コレクションカード」を実施します。全て集めると美術館スペシャルグッズをプレゼント!
版の美Ⅰに引き続き、今展でもコレクションカード用のチケットを配布します