イベントレポート
2015年4月18日
大盛況のゲストトーク

先週の土曜日(4月11日)に現在開催中の「時のきらめき 丹阿弥丹波子 銅版画展」の関連プログラムとして、丹阿弥さんと画家の入江観さんと当館の小川館長の3名でゲストトークを実施しました。

始まる前から続々と人が集まり、用意をしていた50席があっという間に満席となりました。追加の椅子を出しても足りず、立ち見の方が出るほど盛況ぶりでした。

トークは、丹阿弥さんと入江さんの春陽会での出会いのエピソードに始まり、丹阿弥さんのお父様お母様の話とともに開放的な楽しい家庭で育ったという少女時代のお話。そして、作品についてはモチーフとなっている割れたグラスについて、なぜ割れたグラスを描かれたのか?という質問があり、ご自身がおっちょこちょいでよくグラスを割るため、何故割れるんだろうと思った時に、「グラスは人間から逃げたがっているのではないか。割れたときにグラスはやっと自由になれたとほっとしているのではないか」と思ったという丹阿弥さん独自の視点による印象的なお話をされていました。

トーク終了後には、図録に丹阿弥さんのサインを求める人で長蛇の列ができました。1冊1冊丁寧にサインをされている姿に、長年丹阿弥さんのファンだったという方は感動し、大事そうに図録を持ち帰られていました。


[学芸員:H.F]