イベントレポート
2015年4月21日
実技講座「銅版画メゾチント体験」第二回

4月16日(木)、実技講座「銅版画メゾチント体験」の第二回を実施しました。
今回は画用紙に描いた下絵を銅板に転写する作業です。
草花や部屋の中、花火、風景など、皆さんが家で描いてこられた下絵をトレーシングペーパーとカーボン紙を使って、銅板に写しとった後は、彫りの作業にうつりました。

講師の浜西さんより、スクレーパーやバーニッシャーなどメゾチントに使う道具の説明がありました。
グレーの調子を出すためにスクレーパーを使い、表面をなでるように丁寧に削り、全体から徐々に明るい部分を彫りだしていくのがコツとのことで、浜西さんは、「霧の中から景色が見えてくるように削っていってください」ととても素敵な表現で参加者の皆さんにメゾチントの手法を伝えていました。

講座の後半はアトリエには参加者の皆さんの版を削る音が静かに響いていました。
さて、来週はいよいよ刷りの作業へと続きます。


[学芸員:H.F]