先週の金曜日、待ちに待った屋外アトリエワークショップ「ハーブハンドクリーム手作りワークショップ~“みどりの力”で健やかに美しく」が開催されました。
なんとこのワークショップ、当館のガーデニング倶楽部のメンバーの皆さんとともに半年以上もの準備期間を経て行われたワークショップなのです。
今年の初春、講師であるアロマセラピストの佐々木ゆりいさんのご指導のもと、肌に効能のあるハーブを、裏庭の畑で苗から育て、花を摘み、乾燥させ、途中佐々木さんに何度か来ていただきアドバイスを受けつつ、準備を行いました。
会場は、鍋にビーカーに温度計などなど、さながら実験室のよう。
主に、使ったハーブは、皮膚の炎症、乾燥などの肌トラブル全般にケアに向いている「カレンデュラ」。やけどや切り傷、抗うつ作用もある「セントジョンズワート」。この2つのハーブを乾燥させたものを、希少な椿油、マカダミアナッツ油でじっくり煮出します。
煮出す間は、同じく裏庭でとれたハーブで作ったハーブティーで喉を潤しながら、ハーブについての講義。ハーブがどのように色々な使われ方をされているかなど佐々木さんの詳しい授業に皆さん真剣に耳を傾けていました。
最終段階では、蜜蝋を溶かしたオイルにハーブを抽出したオイルを加え、香り付けに天然のエッセンシャルオイルで自分にあった香りを入れて、混ぜるとこの冬大活躍のハンドクリームの出来上がりです。
何もなかった土地から、苗を植え、育てて、完成形を目指す。
何もないところから作品を生み出し完成させていくような、どこか美術に通ずるものを感じます。
自然の恵みを学び、身体にも取り入れることの出来た貴重な一日となりました。
[学芸員:H.F]