先々週の土曜日。小和田公民館で毎年開催されている「おもしろいっぱい遊び空間」というイベントに美術館も参加先週の金曜日と土曜日の2日間、ベネッセ「こどもちゃれんじ」やNHK「いないいないばぁ〜タオルん」等のこども向け映像制作をされているアニメーション作家の若見ありささんをお招きして、造形ワークショップ「貝・実・葉で作る キャラクターとアニメーション」を開催しました。
昨春、大好評だったこのワークショップ。
今回は冬バージョンということで、美術館の周りに実っている松ぼっくりやどんぐり、そして茅ヶ崎の海にちなんで貝を使ってのキャラクター作りをしました。
乳幼児から参加OKということもあり、貝は消毒したものを、松ぼっくりやどんぐりは虫などを退治するため、一度鍋で茹でて下準備。
そして、当日、子どもたちを迎える机の上には、みんなが喜びそうなキラキラしたビーズ、シール状になっている目玉、粘土で作られたリボンなど、様々な素材が実と貝と葉っぱとともに並べられました。
会場にやってきた子どもたちは早速材料に興味津々の様子。
「キャラクター作りというと、難しく感じるかもしれませんが、パズルみたいにいくつかの素材を組み合わせて、目などを付けると簡単ですよ。」と若見さんのアドバイスをもとに、赤ちゃんも子どももお母さんもお父さんも、みんな制作スタートです。
キャラクターを立たせるために大きな貝を見つけて土台にする子、松ぼっくりの隙間にビーズや貝をくっつける子、どんぐりを使ってどーんと飛び出た目玉を作る子。
いつのまにか付添いのお父さんも夢中でお手伝い。
あーでもないこーでもないと細部までこだわる子もいて、力作揃いのキャラクターが完成。
次は、アニメーション作り。
少しずつキャラクターを動かしてカメラで撮影していきます。
姉妹の子は、お姉さんのキャラクターも登場してちょっとしたストーリー作りも。
出来上がったアニメーションの上映会では、若見さんの即興アテレコも入って会場は大盛り上がり。
自分の作ったキャラクターが出てくると嬉しそうに立ち上がって指さす子どもも!
上映会修了後
「自分のキャラクターを使って撮影するとこ見てたのに、出来上がったアニメーションがあんな風に動くなんて驚いた!」と、その言葉のとおり本当に驚いた様子で感想をいってくれた女の子がいました。
こんな風に驚いてもらえるような、なかなか普段の生活ではできない創造体験を美術館という場で体験してもらえたらいいな、とこれからも色々なプログラムを準備できたらと改めて思うワークショップとなりました。
最後に、2日間計4回に渡るワークショップで、乳幼児から小学生の子どもたちが作ってくれたキャラクターのアニメーションは、後日DVDにして参加者の方々にお送りします。
若見さんは「ぜひ、お家でも上映会をしてみてくださいね。」とのこと。
みんなが作ったアニメーションがどんな風なのかも含めて参加者の皆さんはお楽しみに。
時期的にも、若見さんと美術館からのクリスマスプレゼントです。
みんな喜んでくれたらいいなと思います。
[学芸員:H.F]