ゴールデンウィークも終わり、いよいよ日差しが夏の光になってきました。
夏といえば、海!
海といえば、湘南!
湘南の美術館といえば…!
はい、ここ湘南にある茅ヶ崎市美術館では、この春から「マティスが認めた日本人画家 -歿後20年- 青山義雄展」を開催しています。
芸術の本場フランスへ渡った青山義雄が描いた作品が20世紀を代表する巨匠マティスの目に留まったのは、1926年、作家が32歳のときでした。マティスに「この男は色彩を持っている」と称賛された青山義雄は、102歳まで生き絵を描き続けました。晩年は茅ヶ崎に居を構え制作を続けましたが、その色彩は衰えることなく豊かさを増してゆき100歳の頃に描いた作品もすばらしい光を放っています。
本展ではそんな青山義雄の作品を71点展示しています。
71点のうち21点は当館の収蔵作品。今回は茅ヶ崎市美術館が収蔵する全ての青山作品を一度に見られるまたとないチャンスです。そして、50点は全国の青山作品コレクターの方々愛蔵の作品をお借りして展示しています。本展終了後はそれぞれ個人コレクターのもとへ戻ってしまいますので、この機会をお見逃しなく!!
また本展はイベントも目白押し。
4月23日(土)には、「クミコ ミニライブ」を開催。
「愛の讃歌」や「うまれてきてくれてありがとう」、「広い河の岸辺~The Water Is Wide~」などが、優しくも力強い歌声により披露され、曲の合間のトークでも会場が大いに沸いたイベントとなりました。
5月7日(土)には、朗読とコレクターによる座談会「青山義雄をめぐって」を開催しました。座談会には、女優の五大路子さん、法政大学教授のジュリア・ヨングさん、聖心女子大学教授の古川純子さん、本展実行委員会代表の川田一美津さんから、青山作品の魅力や、自分を飾ることがなく、他人への思いやりが深かったという晩年の青山さんの人柄など貴重なお話を聞くことができました(毎日鰻を食べていたというビックリエピソードも!!)。
また、座談会終了後は五大路子さんにより、マティスの葬儀に参列した青山義雄が残した文章などが朗読され、青山さんの「マティス先生」を慕う気持ちをより深く知る機会となりました。
美術館スタッフが展示作品を解説するギャラリートークも盛況でした。
絵が描かれた背景を知って、作品をより身近に感じることができるのは、ギャラリートークの面白さの一つですね。残り2回(5/15,27)のギャラリートーク、ぜひこの機会に「どうして?」を質問してみてください。
そして明日(5/13)は、0歳からの家族鑑賞会「いろどりさんぽ」を開催します。 こどものお気に入りの絵を発見できたり、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんの気になる絵について解説したり。赤ちゃんから大人まで、家族一緒に展覧会を楽しめるイベントです。
いよいよ会期も折り返しとなりました。茅ヶ崎ゆかりの画家・青山義雄を紹介する企画展、「マティスが認めた日本人画家 -歿後20年- 青山義雄展」は、6月5日(日)まで開催しています!ぜひ、ご覧ください!
[広報:K.I]