イベントレポート
2016年7月31日
石の「声」ってどんなオト? ~じぶんのまわり展~

7月も今日で終わり、梅雨も明けて夏らしい日が多くなってきましたが、日中の暑い時間でも、ここでは涼しげな音色が聞こえてきます。

~♪ ~♪ ~♪

なんのオト?
その正体は、、、なんと「石」です。

美術館に入るとエントランスホールに並んだ三角形の木製の台。
台の上には、大小さまざまな大きさの石が10個ほど、並んでいます。
それが3つも。

お客さんが入って来て、そうっと「石」に触れる。
「石」から ポロ~ン と音がします。
次から次へと石にタッチ。
となりの石、奥の石、別の台の石。人差し指で、両手で。トントントンと。

毎年夏に茅ヶ崎市美術館で開催される「夏の福袋」展。
今年は自分を取り巻く空間や環境をテーマにした「じぶんのまわり -耳でながめて 目でかいで 鼻でふれて 手できいて-」という、なんとも不思議なタイトルの展覧会です。

今回は久世祥三(くぜしょうぞう)さんと坂本茉里子(さかもとまりこ)さんからなるユニット、MATHRAX(マスラックス)の作品を全館で展示しています。

アーティストやデザイナーのためのエンジニアとして活動する久世さん。
グラフィックデザインやサウンドインスタレーションの制作を行う坂本さん。

それぞれの特技を活かして作られる作品は、なでるとオルゴールのような音を奏でる木の動物のオブジェや、LED基板を使って描かれた景色など、木や石などの素材と電子回路を用いた仕掛けあふれる光や音の作品です。

展示室に入ると、しかけの玉手箱!

作品に触れてみましょう。光る?香る?音が聞こえる?
耳・目・鼻・手をつかって、人間の感覚の面白さを体験できる展覧会です。

「じぶんのまわり ―耳でながめて 目でかいで 鼻でふれて 手できいて―」展は、9月4日(日)まで開催しています。

今回ご紹介した作品「石の声を聴くにはどうしたらいいんだろう?」は、作家・MATHRAXが茅ヶ崎の西浜中学校、林中学校の美術部とのワークショップで、みんなと近くの浜で探してきた「じぶんの石」を使って作った作品です。
エントランスホールは自由に出入りできますので、ぜひ「石の声」に触れに来てください。


[広報:K.I]