ひとのこころを表すのは、ハートのかたち。
それもひとつひとつ、ちがうかたちのかけがいのないハート。
現在、茅ヶ崎市美術館で開催中の「ハワイアンキルト展」で展示されているキルトは約2m四方もある大きな作品ばかり。完成までには1年以上もかかる大作です。
家族の記念日や、歴史的な行事を想って縫われた一刺し一刺しには、作る人の深い想いが込められています。
そのハワイのキルターの手仕事に想いを馳せながら、それぞれの愛着ある布やボタンを持ち寄って、その人だけの「かけがえのないハート」のチャームを作ります。
まずは、講師の先生が今まで作られた様々なハートを、壁に飾ってイメージを膨らませます。
「布を使ってハートをつくる、そうすると表と裏の面ができます。人の心も、表と裏があるのと同じですね」と講師の先生。
みなさん、アイデアが湧いてきたようです!
使う型紙は同じですが、ハートの大きさ、選ぶ生地、付けるボタン、リボン、そして縫い方は千差万別。
基本の作り方だけ教えていただいて、あとは自由に針を進めます。
おしゃべりを楽しみながら、作る人。一人もくもくと、作る人。
ペースは様々ですが、「手仕事をともに楽しむ集い」といった、柔らかな、ゆるやかな時間が流れます。
さて、どんな「かけがえのないハート」が完成したでしょうか?
題名をつけて発表していただきました。
時計のモチーフをつけたハートは「秋の夜長を楽しみましょう」。
息子さんが、小さい頃に使っていたコップ入れの生地を使ったハート。
ふんだんにレースやリボンをあしらったハートは「秋分の日のプレゼント」。
しっぽが短い飼い猫のためのまくらをイメージしたハート。「私にも長いしっぽがあったらにゃあ」
中に鈴を入れた「鳴るハート」。
お気に入りだった魚のイヤリングをぶら下げたハート。
ブランド大好きなある人は、表も裏もブランドをイメージさせたモチーフの「ブランドが好き」。
7人の手から作り出された7つのハートは、その時の作り手の想いがつまった
かけがえのないハートになりました。
[スタッフ:N.T]