イベントレポート
2017年11月2日
美術館にある小さな畑の活動(2)

茅ヶ崎市美術館の裏にある屋外アトリエという名の小さな畑。
ここで活動するガーデニング倶楽部のメンバーは、とても活動的で様々な技を持っています。

パティシエのような腕前でデザートを作る方、編み物・染め物・畑何でも出来る方、センスの良いバッグや洋服をあっという間に作る方、帽子を編んで作る方、アロマのことなら何でも知っている方、アイデアとユーモアたっぷりの方。

先月そんな色々な技をもったメンバーで挑んだのが「ハーブ染めの手ぬぐい」。
きっかけは、茅ヶ崎市と姉妹都市であるハワイのホノルル市から市長さんが、美術館に来て下さることになり、贈り物として差し上げることになりました。

開催中の「ハワイアンキルト」展のキルトのモチーフとしても、よく使われている植物。
ガーデニング倶楽部も美術館の中で、植物を大切に育てているという親近感からのアイデアです。

染める植物には、勢いよく育っていたレモングラスを使いました。

①レモングラスは刻んで干して、お湯でじっくり煮出す。

レモングラス②手ぬぐいは、絞り染めのために、ビー玉を中に入れて輪ゴムで縛ったり、紐でしばったりして、一度お湯につける。

③レモングラスの色を煮出した液に、絞った手ぬぐいを浸け、しばし煮る。

④鍋から取り出し、水洗いし、ミョウバンとお酢が混ざったお湯に浸け、しばし煮る。

⑤また水で洗い、レモングラスの液とミョウバンとお酢のお湯に交互にいれること数回。

⑥一晩浸けて、縛っていた紐を外し、洗って、干して完成。

自然でなければ出せない、なんとも爽やかで優しい色に仕上がりました!

美術館の名前をいれて、ラッピングにもこだわり、しっかりアロハ(愛情・親密さ)の気持ちも込めて。
茅ヶ崎市美術館オリジナル「レモングラス染め手ぬぐい」が完成です!

先日、無事ホノルル市長さんにお渡しすることができ、とっても喜んでいただきました。


[学芸員:H.F]