イベントレポート
2017年11月9日
美術館にある小さな畑の活動(3)

茅ヶ崎市美術館の裏にある屋外アトリエという名の小さな畑。
この畑から作品が生まれようとしています!
というと、少々大げさかもしれませんが、、、。

11月11日(土)からの「茅ヶ崎・寒川地区中学校美術作品」展にあわせて、美術館のエントランスでは藤田道子さんによる「光と空間のための作品」展を開催します。
この展覧会に展示される作品の制作のお手伝いを、ガーデニング倶楽部のメンバーが行いました。

「インスタレーション」
あまり聞き慣れない言葉かもしれません。
ある特定の場所に、物を配置することで、その場所を変容させ、空間全体を作品にする現代美術の表現方法のひとつです。
今回は、美術館エントランスの空間全体を使ったインスタレーションの展示をアーティストの藤田道子さんに依頼しました。

先々月、展示のために何度目かの下見に来られた藤田さん。
美術館の大きなガラス面を見て、上から布を吊るしたいと、ご自身でタマネギの皮で染めたという布を持ってこられたのですが、なんだか色がしっくり来ないのだと少し悩まれている様子。

そんなとき、先月ガーデニング倶楽部のメンバーで染めた「レモングラス染めの手ぬぐい」をお見せしたところ、「この色がいい!!」と即答!
早速、ガーデニング倶楽部メンバーに伝え、みんなが集まりました。

レモングラスをかき集め、大きな布の一部分をグラデーションになるように染めることに。
アーティストの意向に沿うよう、メンバーみんなで取り組みました。
(染め方は前回のブログをぜひご覧ください)

普段一人で作業することが多いという藤田さん。
こんなに多くの人に手伝ってもらえるのは初めて。
美術館って凄い、、、!と終始感動の様子。

この日は、美術館にとってもガーデニング倶楽部メンバーとアーティストと作品がつながった、初めての日となりました。

そして、昨日から設営が開始されました。
みんなの手で染められた布は、展覧会オープンに向け、エントランスで茅ヶ崎の光を受け、ひときわ輝いております。

11月11日(土)からのエントランスでの展覧会「光と空間のための作品」を、ぜひお楽しみに!

なお、藤田さんによる中学生に向けたインスタレーション講座も開催します。
申込み制/先着順です。ふるってご参加ください。 ※詳細はこちら

なお、この講座は公開講座です。一般の方も自由にご見学ください。


[学芸員:H.F]