今月の1点 Monthly Pickup 4月
 
 

                 
            「 航海譚〜キドラ島〜 」


肥沼 守 (こいぬま まもる) ( 1968‐   )作

2000年、フレスコ・ストラッポ、162.0センチ×162.0センチ
作者蔵


航海譚〜キドラ島〜
 

 この作品は、西洋の古典的な絵画技法である「フレスコ」によって描かれています。これは生乾きの漆喰(しっくい)地に顔料(絵具)を染みこませるように描いてゆく方法です。あたたかみのある色あいを得られることが、作者がこの技法をもちいている理由のひとつです。
 また、フレスコには、絵の表面をはがして他のパネルに移す「ストラッポ」という技法があります。このとき、画面の一部が欠落してしまうことがありますが、この作品では、その風化したような部分が、時の経過をあらわす効果をあげています。
 この作品は、出品した国展で国画賞を受賞、これにより作者は国画会準会員に推挙されました。
4月20日(日)から開催の企画展「肥沼守展〜漂泊者の夢〜」に展示します。

(美術館 N.Y )

< 略歴 >
川崎市生まれ。多摩美術大学卒業後、国展に出品。1999年、同大学大学院修了。翌年、国展で国画賞を受賞し準会員に推挙される。個展やグループ展のほか、神奈川県美術展準大賞(2004年)などコンクール展に出品し受賞多数。2006年には国画会会員に推挙されている。市内中島在住。