今月の1点 Monthly Pickup 7月
 
 

「 自画像 」
三橋 兄弟治 (みつはし いとじ) ( 1911-1996年 )作

1937年、水彩・紙


 

 茅ヶ崎に生まれ育った水彩画家・三橋兄弟治26歳の自画像です。二科展に初入選し、画家としての足掛かりを得たころの姿です。制作への熱意が凛とした表情にあらわれ、心地よい緊張感が画面に満ちています。スッとこちらを見据える青年の真摯な眼差しに目を合わせると、こちらまで背筋が伸び、爽やかに気持ちが引き締まります。
(美術館 Y.I )


< 三橋 兄弟治 (みつはし いとじ)略歴 >
 1911年、高座郡茅ヶ崎町(現・茅ヶ崎市)に生まれる。37年より、一度は断念した教師の職に戻り画業との両立を図る。また、50年代から60年代にかけ試行錯誤を重ねた末、絵の具をそのまま堅い筆で紙面にこすりつける渇筆描法を考案。64年ごろからは取材旅行でたびたびスペインを訪れ、多くの風景画を残している。茅ヶ崎美術クラブ(現・茅ヶ崎美術家協会)の創立者として、本市の美術文化発展にも力を注いだ。