今月の1点 Monthly Pickup 10月
 
 


        「 題不明《茅ヶ崎海岸》 」       


小山 敬三 (こやま けいぞう) ( 1897‐1987 )作

1934年、油彩・キャンバス
16.7センチ×35.6センチ


題不明《茅ヶ崎海岸》
 

 作者のアトリエのあった南湖付近から東方を望んでいます。画面奥の右手には江の島の一部が見え、その後には三浦半島がうっすらと描かれています。
 海岸線の湾曲に沿うように延びるのは、湘南遊歩道路とよばれた道で、現在の国道134号線です。海側から、海岸歩道・馬車道・自動車道・山手歩道を備え、それぞれの間には松が植樹されたということですが、この作品が描かれた時点では、まだそこまでの整備はなされていません。
 小品ではありますが、昔日の茅ヶ崎の姿を今に伝える貴重なこの作品は、11月11日(日)まで開催中の企画展「生誕110年記念“気韻生動”の画家 小山敬三展」に展示されています。

(美術館 N.Y )

< 略歴 >
長野県小諸町(現・小諸市)出身。1920〜28年、フランスに留学。帰国の翌年から現在の茅ヶ崎市南湖にアトリエを構え制作の拠点とする。1975年に文化勲章受賞。翌年茅ヶ崎市名誉市民となった。