今月の1点 Monthly Pickup 10月
 
 

「双 稜」
入江 観 (いりえ かん) (1935〜)作

1988年,油彩・キャンバス,112.5×162.1cm



 入江観は、茅ヶ崎に住むようになって、よく海辺に題材を求めてきましたが、1980年ごろからは樹林や湖、小高い山も描くようになりました。
  この作品は、青空の下、緑に包まれた二つの峰だけの大胆で単純な構図ですが、何げない風景に美を見出して画面を作り上げています。
  静かで清らかな絵の奥に、造形の堅い手触りと強い作家精神が潜んでいるように感じられます。