今月の1点 Monthly Pickup 3月
 
 

「 卓上静物 」
馬渕 聖 (まぶち とおる (1920〜1994)作

1949年 , 木版(多色)・紙 , 38.0cm×58.0cm



  当館に収蔵されている馬渕聖作品の中でも、初期に属するもののうちの一点です。つぼや器などは色版(色を摺るための版)を何度も重ねることで質感を表しており、「油絵に力負けしない版画」の創造を目指した作者の取り組みの一つの典型といえるでしょう。
  この作者特有のモザイク状の版を用いた表現とは一味違った雰囲気を持つ、深みのある重厚な作品に仕上がっています。