今月の1点 Monthly Pickup 12月
 
 

「ソロモンの鏡」
三橋 英子(みつはし ひでこ)(1923−)作

1973年,油彩画, 91.0センチ×72.7センチ



  荒涼とした砂漠にそびえる廃墟(はいきょ)、無造作に置かれた鏡としょく台、そして砂から湧き出てきたかに見えるウズラの卵。この作品は廃墟とウズラの卵を共通の主題として描いた、英子の「廃墟シリーズ」の一つです。
  この作品の主題として描かれたソロモンの鏡。才智あふれるイスラエルの王として華々しい時を生きたソロモンの、その繁栄の終わりを映し出すと同時に、地をはうように増殖するウズラの卵に新たな文明の誕生を感じます。