今月の1点 Monthly Pickup 7月
 
 


小林 清親 (1847-1915)作

1897年,木版(多色)・紙, 33.9×21.6cm



 小林清親は茅ヶ崎で亡くなった画家・土屋光逸の師匠(先生)です。明治時代に活躍した画家で「最後の浮世絵師」と呼ばれることもあります。この作品は日本各地の名所を絵と文で紹介したシリーズ物で30点ほど刊行されたという記録があります。
 画面左上の四角い囲みの中に作品のタイトルと描かれた場所の説明が書かれています。この作品の説明は「南湖又は幸の湖(うち)と称し日光山中にあり。東西二里南北三十町の大湖にして自然の涼味愛すべし」とあり次の句が添えられています。「目に触るる物皆涼し幸の湖」
 猛暑の都会でこの絵を見て避暑地への旅心を抱いた人もいたかもしれません。