今月の1点 Monthly Pickup 4月
 
 

「教会」
青山 義雄 (1894-1996)作

1991年,油彩,53.0×45.5cm



  フォビスムの巨匠アンリ・マティスをして「カラリスト(色彩家)」と言わしめた青山義雄。その制作に大きな影響を与えた南仏の光が、教会の壁を明るく照らしている。建物の内部は外壁の黄に対し青、紫などで描かれ、互いの色を引き立て合うとともに、来訪者を拒絶しない穏やかな空間を生み出している。
  この作品は最晩年、日本に腰を落ち着けて後に描かれた。画家の身の内に刻まれ、消えることのない光がそこにある。