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今月の1点 Monthly Pickup 5月

《オーディナリー型自転車》 所蔵 自転車博物館サイクルセンター

(読み方:おーでぃなりーがたじてんしゃ)
1884(明治17)年 縦50×横155×高135(cm)

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1817年、ドイツのカール・フォン・ドライス男爵が、自転車の原型といわれる足で地面を蹴って進むことができる木製二輪の乗り物「ドライジーネ」を発明した。その後、1861年、フランスのミショー親子が、ペダルとクランクを自転車に取り付け、現在のようにペダルを回し進むことができるようになった。時代とともに構造も変化し、ペダルを1回踏み込むことで進む距離を長くし、スピードを出せるようにと前輪を巨大化したものが、1870年にイギリスのスターレイにより発明されたオーディナリー型(イギリスではペニーファージングと呼ぶ)自転車である。大きいものでは、前輪の車輪径が2mを越えるものまで作られている。

乗り方としては、壁に立てかけ乗る方法や、助走をつけ飛び乗る方法などがあるが、重心が前にあり、人の乗る位置も高いためバランス的に不安定であり、走行中に急ブレーキをかけたりした際には、前方に放り出されるなど、まだ危険が伴う乗り物であった。その当時は、自転車レースでよく使われ、優勝者は自転車とともに池などの水に飛び込むという習慣もあった。日本にも多く輸入され、だるまを横にした形に似ていることから「だるま自転車」と呼ばれ、親しまれた自転車である。

 

 

※現在開催中の「自転車の世紀 ―誕生から200年、新たな自転車の100年が始まる―」展(会期:2017年4月9日~6月4日)で展示しております。

 

(美術館 H.F) 

 

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