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《 永遠の5月 》 森 栄二 (もり・えいじ 1967~)

2012(平成24)年 木彫 彩色 高15.5/幅12.0/奥行5.0 (cm) 《個人蔵》

 

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   とても穏やかな季節に 庭に生えている葉を作った
   まだ小さな笛が 眠りから覚めるまでの間に作っていた

 この作品について記した森栄二さんの一文です。笛(君)は、ことし小学校一年生になった
森さんたちの子供の名前。

 森さんは晴れた日には、裏山に面した庭に椅子を持ちだして、作品を彫ることもあるそうです。
 鳥の声や葉擦れの音、山から滲みだした水がためられた枡から流れでる、かすかな水音。
作者が題材、そして作品と向きあう時間と想い。海近い町の、山の端の小さな庭に漂う空気・・・。
 作り手をとりかこむいろいろなものが吹きこまれ、森さんの作品は完結してゆきます。
 だからこそ、さりげなく、ささやかだけれども、森さんの作品には「密度」がある。
 そんなふうにおもうのです。

 彫刻家の森栄二と油彩画の森京子。
 それぞれの個性的な作品が茅ヶ崎市美術館という場にならぶ今回の企画展。
 ふたつの個性の響きあいをおたのしみください。

(美術館 N.Y)

 

<略歴 >

1967年、神奈川県小田原市に生まれる。1992年、多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン専攻卒業。
1995年、東京藝術大学大学院保存修復技術彫刻専攻修了。1997年、タケダエキジビットハウス(鎌倉)にて個展。
以降、ギャラリー山口(東京・京橋)、柴田悦子画廊(東京・銀座)、LOWER AKIHABARA(東京・東神田)、
Gallery花影抄(東京・根津)にて個展開催。
1998年、GARRERY TAGA(東京・世田谷)にて二人展。以降、グループ展多数。
1999年より茅ヶ崎市内のアトリエ兼住居にて制作(2004年まで)。
茅ヶ崎市美術館にて2004年に「森栄二立体作品展―花と子供―」、2016年に企画展「―かすかな光・覚めて見る夢―
森 栄二+森 京子展」が開催される。
現在、葉山町在住。

 

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