企画展
 
 
 
企画展
 

        S氏のコレクション

        −日本画の名品を中心に− 

    
 
利尻淺春
 
鈴木至夫「利尻淺春」紙本着色 1999年

 このたび茅ヶ崎市美術館では企画展「S氏のコレクション―日本画の名品を中心に―」を開催します。
 湘南地区在住のS氏の蒐集作品には、1914(大正3)年から歿するまで大磯に居住した安田靫彦(やすだ・ゆきひこ 1884−1978)をはじめ、1960(昭和35)年以降を大磯ですごした山本丘人(やまもと・きゅうじん 1900−86)、1962(昭和37)年以降平塚市に居をさだめ現在も活躍する工藤甲人(くどう・こうじん 1915−)や茅ヶ崎市に生まれた鈴木至夫(すずき・のりお 1929−)など、この地域ゆかりの作家の作品がおおくふくまれています。
 また、質量ともにコレクション中の核となるのは麻田鷹司(あさだ・たかし 1928−87)の作品群です。このなかには、麻田が郷里・京都をはなれたのちに、その風景と対峙してうまれた四曲一隻屏風《鴨東東山図》(1969年)などの代表作もふくまれています。
 これらにくわえて、前田青邨(まえだ・せいそん 1885−1977)や岩橋英遠(いわはし・えいえん 1903−99)など近代日本画のながれのなかにおおきな足跡をのこした画家たちの作品によって、S氏のコレクションは形成されています。
 S氏の蒐集作品は、美的な価値のたかさにとどまらず、描く対象との真摯なとりくみがひしひしと伝わるような作品が目につきます。また、戦前から日本画の革新を模索していた作家や、敗戦後の混迷期に日本画のあらたな表現方法を追究しつづけた作家の作品がおおいことも特徴といえるでしょう。このことはS氏自身の生き方や思考が、そのコレクション形成におおきくかかわっているからだとおもわれます。
 本展では、S氏がその蒐集作品の一部をひろく公開するために公立美術館に寄託・寄贈した作品もふくめ、とくに地域ゆかりの巨匠の名作や伝統のなかであたらしい表現をもとめて独自の芸術を確立した画家たちの作品を中心に、S氏のコレクションの魅力を紹介します。これらの作品をとおして、日本画の美しさと力をあじわっていただければ幸いです。

    
 
竹生島
 
麻田鷹司「竹生島」紙本着色 1973年

野分の径
 
工藤甲人「野分の径」紙本着色 1974年


会 期
2008年9月14日(日)〜11月9日(日)
休館日
休館日=月曜日[ただし9/15、10/13、11/3は開館] 9/16(火)、9/17(水)、9/24(水)、10/14(火)、10/15(水)、11/4(火)、11/5(水)
開館時間

10:00〜18:00(入館は17:30まで)

観覧料

一般300円(250円) 大学生200円(150円)
高校生以下、市内在住65歳以上の方・障害者およびその介護者は無料
( )内は20名以上の団体料金

主 催
財団法人 茅ヶ崎市文化振興財団
その他
会期中展示替えをおこないます
 
 会期中の催し物
 
ミニコンサート
  「室内楽の調べ」
日時= 9月23日(火・祝) 14:00〜 
演奏= 茅ヶ崎弦楽四重奏団/
    大宅 一哉 氏(第1ヴァイオリン)
    清水 謙二 氏(第2ヴァイオリン)
    仁多 理恵 氏(ヴィオラ)
    中川 梨絵 氏(チェロ)
会場= 茅ヶ崎市美術館 エントランスホール
その他= 無料

美術館スタッフによるギャラリートーク(展示作品解説)
  日時= @10月12日(日) A10月26日(日) ともに14:00〜
会場= 茅ヶ崎市美術館 展示室1・2
*観覧料金のみで参加可能

特別講座

 

「S氏の日本画コレクションについて」
日時= 10月13日(月・祝) 14:00〜15:30 
講師= 勝山 滋 氏(平塚市美術館主任学芸員)
会場= 茅ヶ崎市美術館 展示室3
その他= 定員40名/聴講無料/申込9/14日(日)10:00より美術館または電話にて受付(先着順) 

ワークショップ
 

「鳥獣人物戯画を描こう」
内容=〈上げ写し〉による模写
日時= 11月1日(土) 13:30〜15:30
講師= 武井 好之 氏(日本画家)
会場= 茅ヶ崎市美術館 アトリエ
その他= 定員 18名(中学生以上)/材料費 500円/申込 来館または往復はがきにワークショップ名・氏名・住所・電話番号・年齢(学年)を記入のうえ美術館まで(来館の場合は返信用はがきを持参のこと)/申込期間9/14(日)〜10/17(金) 申込者多数の場合は抽選