茅ヶ崎市美術館スタッフブログ

美術館の日々のできごとをつづります。

棟方・萬家族鑑賞会⑧

10月3日(土)10月8日(木)の2日間、「0歳からの家族鑑賞会 赤ちゃんと『絵とにらめっこ』」が、冨田めぐみさん(NPO 赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会)を講師に迎え、企画展「棟方志功 萬鉄五郎に首ったけ」の会場にて行われました。今回の展示は茅ヶ崎にゆかりのある萬鉄五郎と、その萬に「首ったけ惚れていた」という日本を代表する版画家である棟方志功、その2人の様々な関わりをテーマにした展覧会です。作品総数200点以上、2人の画家のほとばしる情熱から生まれた作品の数々で、展示室は熱気に満ちあふれています。そんな会場の中、子ども達はどんな風に感じてくれたでしょうか?

棟方・萬家族鑑賞会① 棟方・萬家族鑑賞会②

今回の作品は、その多くが躍動感あふれる人物像、様々な様式で描かれた自画像など、とにかく「人」がたくさん!ちょうど自分の周りの人達に興味を持ち始める1才過ぎから2,3才の子どもたちにとっては、新鮮な空間だったかもしれません。ここで初めて出会った子どもたち同士で手をつなぎ、仲良く絵を見ながら歩き回る姿も見られました。また、まだ歩き始めていない、お父さんお母さんの抱っこで鑑賞した1才以下の赤ちゃんたちも、じっと見入る対象は違えど、それぞれ新しい刺激を受けてくれたようです。

棟方・萬家族鑑賞会③ 棟方・萬家族鑑賞会④

さて、この家族鑑賞会も回を重ねていくたび、毎回子どもたちの反応にはっとさせられることしきりですが、共通して感じることがひとつあります。それは「絵を鑑賞する」という少し日常から離れた時間を持つ充実感を大人が感じることで、子どもたちも同様の心の安定を得ているのだな、という点です。絵を鑑賞する時間は20分ほど、その後アトリエに戻り、展覧会の概要やそれぞれの子どもたちが注目した絵に関して学芸員や、講師から解説があります。そのあいだ子どもたちは、思い思いに絵を描いたり、簡単な工作をしたりして過ごします。不思議と大人が解説に聞き入っている間、ひどくぐずったりする子どもたちはほとんどいません。クレヨンを持ってお絵かきを出来る年齢の子達は、展示室で見た絵からインスピレーションを受けたかのような絵を何枚も何枚も集中して描いたりします。

親子でまた家族で同じ感動を共有する、ということは、親子共に心の充足を得ることが出来るのだと、改めて感じました。

[スタッフ:NT]

棟方・萬家族鑑賞会⑤ 棟方・萬家族鑑賞会⑥

棟方・萬家族鑑賞会⑦ IMG_1053s

次回の家族鑑賞会は、企画展「―まぼろしの翼― 島谷晃展」の関連催事として行います!
是非、ご参加ください。

詳細:0歳からの家族鑑賞会「ふしぎな絵の中さがしてみよう」

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